病気とストレス

病気とストレスとは切っても切れない関係ですが、自分の器を超えるストレスをまともに受けると、やはり病気になってしまいます。
会社経営者は経営危機に陥ると、体調を崩し入院せざるを得ない状態になることが少なくありません。

普段から上手くストレスから逃げる方法を修得しておかないと、人生という長丁場では持たないのです。
真面目な人ほどストレスを抱え込んでしまい、自分が苦しいだけでなく、まわりにも迷惑をかけてしまいます。

病気の潜在的な原因をスピリチュアル(霊的)に究明している本を読みました。
余命○か月と宣言された人の潜在意識をスピリチュアルに探ると「太く短く生きるのがカッコいいのだ」といった気持ちが心の深いところでありました。
実はその考え方がガンを引き起こしていたのです。

あるいは自分を責める気持ちが強すぎる人もガンになりやすいのです。
自分を許せない気持ちがガンという現象となって現れるわけです。
よく「信仰」でガンが治ったり「考え方を180度変えたらガンが治った」といった実例を本で見かけることがあるのですが、病気を引き寄せていた潜在意識のところを正したから、肉体面でも変化が起こったということだと思うのです。

大相撲の横綱になるような人は、単に攻撃力が強いだけでなく、土俵上でぶつかった時に上手く相手の力を逃がすテクニックに長(た)けています。
プロレスラーでもそうですが、筋肉の上についた脂肪が、衝撃から体を守るのです。
仕事でも上手くストレスを逃す工夫をしないと、ストレスをそのまま受けていては体がいくつあっても足りません。

もっといいのは、あらかじめストレスになるようなことを日々の生活から排除しておくことです。
トラブルやクレームが起こらないように、さまざまな工夫や準備をすることは可能だと思うのです。
例えば「クルマの掃除をすれば事故が減る」のですが、そんなことは日常からできることでもあります。

何が言いたいかというと、事故が起きてそのストレスに耐えるよりも、最初から事故が起きないように努力する方がずっと安上がりだし簡単だということです。
体を酷使して頑張るよりは、ゆったりとマイペースで弛(たゆ)みなく進めていく方が、結局は何倍もの成果が得られるに違いありません。

そうしないのは焦りであったり、プライドであったり、拘(こだわ)りであったり、意地であったりします。
だったら、そんなものは捨てて、仕事の過程を存分に楽しみながら、歩み続けて行きたいと思うのです。
頑張りすぎるとポキンと心が折れてしまいます。