ジャカルタへの旅 その4

ジャカルタの空港では、帰りも色々と戸惑うことがありました。
ふつう、航空会社のカウンターでチェックインしてから手荷物検査があるわけですが、いくら空港内を捜してもカウンターがないのです。
結局、手荷物検査を通ってから後に、チェックインカウンターがあることが分かりました。
「世界の常識」のようにやってもらわないと戸惑ってしまい、旅行者としては心細く不安になるばかりです。。

空港で「ディパーチャータックス(出国税)」というのも支払わなければいけませんでした。
日本円にして1,500円ほどだったのですが、なぜかインドネシア・ルピアでしか支払うことが許されず、これもまた”ややこしい”制度です。
入国時にビザ代として3,500円、そして出国時に税金として1,500円の計5,000円を外国人から徴収するわけです。

私も日本から出発前に1万円ほどルピアに交換したのですが、ビザ代やタクシー代やチップにほとんど使ってしまい、出国税のことを知らなかったので、もう少しですべてのルピアを使い切ってしまうところでした。
旅行客の中には、きっと出国税分のお金を持ち合わせていない人もいるはずです。
こういう制度はインドネシアの印象のためにも、やめた方がいいと思うのです。

ビジネスクラス用のラウンジで搭乗時間までユックリしていたのですが、国教がイスラム教なので、ラウンジにはアルコール類は一切置いていませんでした。
ビールぐらい飲んでホッとしたかったので、ちょっと寂しかったのであります。

空港でもそうですし、街でもチャドルを着た女の人を多く見かけました。
宿泊していたホテルで、真っ黒なチャドルを頭からかぶり、目だけを出している女性と、その横でTシャツに短パンの男性(夫)がおり、その対照的な姿がとても印象的でした。

インドネシアで建築の仕事をしている友人によると、インドネシアの経済を支配しているのは“やはり”華僑で、彼らとのビジネスの交渉なしには、文字通り話にならないようです。

その友人がビジネスの打ち合わせをするのに、朝7時にホテルのレストランでの待ち合わせをしていました。
イスラム教国は朝が早いのだそうです。
ところが相手が「ジャカルタ名物」の渋滞で時間通りに来られず、40分ばかり遅れたというのも、いかにもジャカルタらしいエピソードであります。

次に驚いたのがビジネスの相手が女性だったこと。
ビジネスの内容は実は所有ホテルの売却の話なのだそうです。
しかもその会社は不動産だけを扱っているのではなく、軍艦などの仲介斡旋も行っているとのこと。
こうなるともう、その想像を絶するスケールの大きさに全くついていけなくなります。