頑張る人生は面白い

同じ人生なら、頑張らないと面白くないのです。
ゴルフでもいかにいいショットがたくさん出るかが楽しさのポイントであって、いつまでも地べたを這いずり回っていては苦痛しか感じられません。
囲碁でも将棋でも、強くなって高い次元での戦いをしなければ、負けてばかりでは全然面白くないのです。
仕事だって、人生だって同じこと。

とにかく自分の職域で、もう一段レベルを上げてみたいものです。
まわりからも、お客様からも一目(いちもく)置かれる存在になると、それが励みになり、ますます頑張ろうという気になります。
仕事は面白いもの。
それが面白くないのは、やっているレベルが低いからだと思うのです。

還暦を迎えた人間の特権で言わしていただくなら、これからは自分がやりたい仕事だけに特化していこうと思っています。
ただし自分がやるべき分野でのレベルは徹底的に高め、ダントツの域にまで達したいと考えています。
ダントツの人たちはダントツどうし、波長が合うものだから集まってくるのです。
自分のレベルが上がれば上がるほど、友人の質も違ってくるのも事実。

自分が「やりたいこと」に、とにかく頑張っていこうと思うのです。
同時にそれを思いっきり楽しもうとも思っています。
楽しむというのは楽をすることではありません。
常によりよいものを目指していく努力。
現状の慣れた仕事をやっているのが一番楽なのですが、それでは向上がありません。
より一段上への挑戦心が、若さを与えてくれるはずです。

20年に一度、建物も装束もすべて新しくやりかえる伊勢神宮式年遷宮は、「常若(とこわか)」という考え方が具現化されたものと言われています。
ギリシャの神殿は一度建てたら、あとは朽ちていくだけですが、日本の神宮は20年に一度生まれ変わり、それが1,300年間ずっと続いているというのは驚異でもあります。
自分の生き方も「常若(とこわか)」を貫きたいと思うのです。
過去にとらわれず、将来に向かって常に新しい自分でありたいと願っています。