成功も冨も考え方ひとつ

ハーブ・エッカーの『ミリオネア・マインド大金持ちになれる人』を読みました。
なぜこの本を知ったかというと、ほかの本からの紹介だったと思います。
いい本がいい本を紹介してくれるというのは、よくあることなのです。
人脈ならぬ「本脈」であります。
ずい分直接的な題名なので、あまり期待せずに読み出したのですが、ひょっとしたら人生が変わるぐらいの本なのかもしれないと思いました。

副題に「お金をひきよせる『富裕の法則』」とありますが、まさにその通りだと思うのです。
富裕層になるには富裕層になるための考え方があったのです。
お金を嫌がっていたり、財産を憎んでいたり、成功者に嫉妬していては、けっして自分も富裕層になれるということはありません。
富裕層には根底に流れる共通した考え方があり、その考え方をマスターすれば誰でも富裕層になれるということなのです。
それが「ミリオネア・マインド」。

アメリカに大富豪が多いのは、こういった考え方が社会全体に普及しているからでしょう。
以前にパリのフォーシーズンズに泊まった時に、こういう高級ホテルに宿泊する人はどこの国籍の人が多いのかをホテルのスタッフに聞いたことがあります。
答はアメリカ人が一番多いということでした(日本人は確か2番目だったと思います)。
その時に「アメリカはやっぱりスゴイなあ」とアメリカの底力を感じたものです。

商売に携(たずさ)わっている私のような人間でも、あからさまにお金のことを口にするのは何かしらハシタナイという気持ちがあります。
サムライ文化のDNAを心のどこかで引き継いでいるのかもしれません。
本当は金持ちになりたいのに、関心がないようなふりをしたり、実は成功を怖れていたりすることが、潜在意識の中ではよくあることなのです。
それではけっして金持ちになったり、成功者になったりすることは出来ないのです。

人生はその人が考えるようになるのです。
あるいは「潜在意識にインプットされているようになってしまう」と言い換えたほうがいいかもしれません。
「お金持ちになれる人」と「お金に縁がない人」とでは、基本的な考え方が違うのです。
前者は「成功と富を目指す」だし、後者は「暮らしに困らないレベルを目指す」なのです。
前者は「チャンスに注目する」だし、後者は「障害に注目する」です。
前者は「成功した人と付き合う」だし、後者は「失敗続きの人と付き合う」。
前者は「お金をフル活用する」だし、後者は「お金のためにフルに働く」というわけなのです。