お金に縛られずに、自由自在に働く

たまたま私は小さな会社を持っているので、定年もなく、自分が老害となって人に迷惑をかける心配もなく、生涯、毎日働いたり勉強したりすることができます。
土曜・日曜など、平日よりも勉強に忙しいのですが、これなど強制させられていたら、とてもじゃないけど“やってられない”のです。

ある銀行の支店長が富裕層を観察していて、幸福な富裕層と、不幸な富裕層がいることに気がつきました。
幸福な富裕層は毎月入って来る収入があり、不幸な富裕層は資産はあっても定期収入がないのです。
人は数億円の資産を持っているよりも、毎月数十万円の収入が入って来る方が幸せになるのですね。

いくら資産があっても、毎月何の収入もなく、生活費などで毎月その資産が目減りしていくのは耐えられないというわけです。
だから若い頃に頑張って不労所得の元を作るべきなのです。
アリとキリギリスではないですが、老後に備えて若い時に懸命に汗をかかなければいけないのです。

不動産でも株でも若い頃からやっていないと、定年後突然やろうとしても、成功しずらいのです。
不動産などは若い頃から少しずつ慣れていかないと、いきなり扱うのは難しいのです。
例えば不動産管理会社ひとつとっても、どこに頼んだらいいのかさっぱりわかりません。

不動産でも長い時間かけて「いい管理会社」や「いい工務店」や「いい電気工事店」や「いい司法書士」や「いい税理士」などとのつながりが出てくるのです。
定年すぎてから唐突に不動産投資をやろうとしても、こういった良い人脈一つ築けていないことに戸惑うはずです。

私は不動産の方は40年ほど経験がありますが、株はまだまだ初心者で、失敗してから気がつくことがいっぱいあります。
新しい株の本が出版されたら、基本的には全部読むようにしています。
株式投資にも色んな取り組み方(例えばインカムゲイン狙いやキャピタルゲイン狙い)があり、早く自分のパターンや得意技を確立したいものです。

若い頃は生活費を稼ぐために仕事をするなど、お金のために働くわけですが、段々と「いい仕事」をしたいがために働くようになってきました。
そのためにも安定的な経済的基盤が別にどうしても必要です。
ましてや晩年「やりたいこと」をやるためには、不労所得はかかせないのです。