努力を楽しむ

頑張る人生と頑張らない人生では、圧倒的に頑張る人生の方が面白いのです。
「努力は面白い」ということを知ってしまうと、生活も人生も輝きが違ってきます。
ふつう、努力をすると良い結果が生まれます。しかしあまり結果のところにこだわらないで、その過程、即ち努力自体を楽しんでしまうと、もう何も心配することがなくなってしまいます。
子どもが遊びに没頭するのと同じです。

結果に一喜一憂するのではなく、その過程を存分に楽しもうではありませんか。
旅でもいきなり目的地に着いてしまっては、ちっとも面白くないのです。
子育てだって、赤ちゃんの時から一生懸命育てるからこそ、家族という絆(きずな)が生まれるのであって、最初から成人が与えられたのでは子育ての意味がないのです。

目標はひとつの目安で、目標があるから方向がブレずにすみます。
また目標に向かって頑張るというのも、けっこう面白いものがあります。
だから目標は必要。
ただしあまりにそれに拘(こだわ)ってしまうと、その過程がイビツになることがあります。
また目標を達成した後、魂が腑抜けになってしまうことさえあります。
目標に向かって努力すること自体を楽しんでしまえば、気持ちに余裕が出るし、精神の安定を失うこともありません。
髪の毛を振り乱して目標だけを追う人がいると、まわりも苦しいのですが、「努力を楽しむ」人を傍(はた)から見ていると、見ている人まで楽しくなってしまうのです。

「努力は裏切らない」というのも事実です。
その人がこだわっていた結果は出ないことがあるのですが、形を変えて必ずその人にプラスになるようになっているのです。
神様は悪いようにはなさらないのです。
結果のところは神様にお任せして、屈託なく「過程」のところを楽しんでいくのが人間としての最高の喜びでもあると思うのです。
だからぜひぜひ努力を楽しんでいこうではありませんか。