年千冊の読書力 その44

本をインターネットでホイホイと注文していくと、読み切れない本がどんどんたまっていきます。
書斎にある4つの大型の本棚には、そういった買ってまだ読んでいない本がズラリと並んでいるのです。
その中でも特に読みたい本を机の上にドンと置いているのですが、それらを見るだけでワクワクしてしまいます。
時間がないだけで、やる気(読む気)だけは猛烈にあるからです。

本はそれ自体が「氣」を放っているように思うのです。
いい本が並べられた空間には、何とも言えぬ良い波動が漂います。
読みたい本が手元にあるだけで、モチベーションが上がるのです。

還暦以降の人生の第3ステージは「知的生活」を中心に据えると決めました。
そしてその知的生活のコアは「読書」なのです。
従って毎日の生活から読書は決して外せないのであります。

ここ1か月の間に、時間的にも体力的にもタイトなスケジュールが3つも入っていました(例えば台湾への1泊2日の用事など)。
いろいろな理由があって、それらがすべてキャンセルになり、背負っていた大きな荷物がなくなったような気持ちがし、ホッとしています。
伊勢神宮参拝以降の現象なので、これも神様の導きだとありがたく感謝しております。

本をじっくり読める時間が私にとっては至福の時間であり、「いかに読書の時間を確保していくか」が大袈裟でなく人生を左右する一大事でもあるのです。
しかし私の読書は、現実からの逃避や消極的な生き方を意味するものではありません。
人生をより豊かに、また思考をより深くするためのものでもあります。

気の合う仲間との会食などを除き、どちらでもいいような会合は極力欠席していこうと考えています。
少なくとも今年いっぱい、そういった方針で行こうと考えています。
会合に出て行かないと、何となく井の中の蛙になりそうな強迫観念がいつもあるのですが、「今年いっぱい」と期限を切ることにより自分自身を安心させたいと思います。

月100冊を読み出してから「これを続けていくと何かが見えてくる」のを実感しています。
日に4冊ほどの本を読むわけですが、1冊目や2冊目よりも、3冊目や4冊目の方が読書のスピードが速くなっているのを感じます。
もっと時間を取って5冊目以降の本を読んでいけば、もっと速読に磨きがかかるかもしれません。
いずれにせよ「読書の新境地」に向けて、もう一歩踏み込んでいこうと考えています。