予定を減らし、運気を上げる

いろんな会合やパーティーや行事の案内が、ファックスやメールで入って来ます。
気持ちが躁状態であると、ついついホイホイと出席で返事を出してしまい、当日「こんなに忙しいのに、参加の返事を出さなければよかった」としきりに反省することが少なくありません。

バブルの頃は私も30歳代前半で、人脈を作るために様々な会に顔を出していました。
合計で30ぐらいの会に入っていたように思います。
30もの会に入っていたら、仮にそれぞれが月に1度の会合だとしても、毎日何かしらの会合に顔を出すということになります。
そのようにして作った人脈ですが、バブル崩壊とともに文字通り泡と消えてしまったようにも思います。

ゴルフをやれば社交が広まるのは分かっているのですが、バブルの時でもゴルフはあまり熱心ではありませんでした。
何かのゴルフコンペの時に、第1打を打った瞬間「今日1日ゴルフで潰してしまう。こんなことをしていていいのだろうか?」とスゴク虚しくなった覚えがあります。
それ以来ゴルフから足を洗い、それはそれで正解であったように思います。
私が知っている限り、本を書く人でゴルフをやっている人はいないからです。

友達ですら、自分が成長するごとにドンドン変わっていくのです。
逆に自分が堕落していくと、友達も変なのが付き出し、ますますおかしな方向に向かって行きます。
「友達は選ばなければいけない」というのは、かなり高順位に入る人生訓ではないでしょうか。

友人が良いといい刺激を受け、やる気がますます出てきたり、いっぱいヒントをもらったりします。
最近は若い優秀な人と出来るだけ付き合うようにしています。
案外それがアンチエイジングに一番効果的かもしれません。

毎日あまりに忙しく、バタバタしていて肝心のことができないので、手帳に入れている予定の中で、気の乗らない分をキャンセルしていくことにしました。
モノを捨てる時も同じような経験をするのですが、予定をキャンセルしていくにつれ、気持ちがスッと上向いていくのが分かりました。
「いろんなところに顔を出さないと、井の中の蛙(かわず)なるのではないか」という強迫観念が私にはいつもあるのです。

モノを思い切って捨てると「運気」が上昇するのが分かるのですが、捨てる時の敵は「もったいない」と「また使うかもしれない」。
同じように予定を捨てる(カットする)時の敵は「井の中の蛙になるかもしれない」なのです。
大げさかもしれませんが、私にとってのスケジュール調整は、その強迫観念と戦いでもあるのです。