会社繁栄「掃除道」 その18

「5S」とか言って「整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)」の5つを取り上げることがよくあります。
これらはみんな関連しているし、5つもあると気が散るので、私は「整理」と「清掃」の2つで十分でないかと思います。
整理と整頓はよく似ているのですが、整理を「必要なものと必要でないものとに分けること」とし、整頓を「あるべきものをあるべきところに置くこと」と定義づけしたいと思います。

整理には「思い切って捨てる」という行為が伴います。
「清掃」をするととてもスッキリするのですが、「整理」をするともっとスッキリします。
今は整理整頓がちょっとしたブームになっているようですが、私も整理整頓のことを書いた本は、ついつい購入してしまいます。
どの本も参考になったのですが、特に舛田光洋さんの本がよかったように思います。

舛田光洋さんの本に触発され、自宅にある服をゴソッと処分した時はまことに爽快でした。
結局着ることないのに「もったいない」と「また着るかもしれない」の呪縛に囚われ、タンスの中がパンパンになって、身動きが取れないでいたのです。
著者の名前は忘れたのですが、自宅にある服を全部一カ所に集め、「ときめく」か「ときめかない」かで分けてしまう方法を勧めている人がいます。
これなど実にいい方法だと思います。

服に限らず、備品や小物を捨て去る作業は痛快です。
同時にどっと疲れるのですが、これは捨てるモノへの後ろめたさが多少影響しているのかもしれません。
モノによる床の占拠率が極めて低い時に初めて「贅沢な空間」が生まれます。
モノがあふれかえり、モノで床が覆い隠されているようなところに住んでいたり、働いていたりすると、運気がよくなるはずがありません。

整理整頓をし、掃除をすれば、間違いなく運気が上昇します。
個人の才能や努力に頼るより、いい運気の力を借りるほうが、ずっと効率的で強力だと思います。
「整理・整頓・清掃」がいい人生に導いてくれないわけがないと思うのです。