知的入院生活と、その後の効果

入院中は何もすることがなかったので、ひたすら読書とパソコンに向かいました。
入院中でもブログが途切れず、かえって中身の濃い文章が書けたのも、その所為(せい)です。
読書の方は丸4日で36冊、つまり1日9冊のハイペースでありました。
点滴の管をぶら下げての「絶食中」だったのに、よく読んだなというのが自分自身の感想です。

自宅の書斎には、買ってまだ読んでいない本が500冊ぐらいあるのですが、それを家内が適当に選んで病院に持って来てくれるわけです。
「今すごく読みたい本」と「今は読む気にならない本」とがあり、その選択を自分以外の者がするのはちょっと無理な相談です。
特に入院中だったので、後者の方は全く読まずに家に戻してもらいました。

パソコンにせよ読書にせよ、疲れた後のリフレッシュ法というのが病院では限られます。
特に「絶食」だと何かを口にして気分転換を図るということが出来ず、そこのところがかなり厳しかったように思います。
絶食自体は、初日は空腹感があったのですが、2日目からは空腹感は薄まりました。
絶食後の食事はどれほど感激するだろうかと思っていたのですが、それほどでもなく、これは“やや”予想外でした。

退院後、同じ読書をするにしても、何か「次元」が違ってきたような気がするのです。
夜の9時ごろから本格的に本を読み始めるのですが、3〜6冊ぐらい読めてしまえるのです。
夜の外出を控えているのもあるのですが、いつもよりもずっと速いペースで読み上がっています。
月の3分の1ほどで50冊ぐらい読めているので、このままいけば月150冊とはいかないにせよ、100冊は完全に超える計算です。

いま興味があるテーマを挙げてみると「世界経済の行方」、「経営」、「日本の古代史」、「不動産投資」、「株式投資」、「近代世界史」、「日本史」、「世界地理」、「電気自動車」、「語学」、「自己啓発」、「宗教」、「金融」、「企業財務」、「軍事」、「健康」といったところでしょうか。
このほかに「この人の本が出たら全部買う」という著者が30名以上います。
少し前に友人から「おすすめの著者を教えてほしい」と言われ、地下の図書館へ行きメモしていたら、瞬く間に80名を超えてしまいました。
中には故人の方もおられるのですが、それほど多くの「師匠」を持っている私は、実に幸せだと改めて感謝した次第です。