経営方針発表会 その1

今年も「経営方針発表会」を無事終えました。
毎年、年の初めに行うのですが、もう25年ほど続けています。
当社は創業65年なのですが、不動産業に転換したのは30年前(その前は建設業でした)。
従って「第30期経営方針書」を作成しました。
晦日から元旦、そして2日のほぼ3日間にわたって、ウンウン唸りながら作成しました。

本当はもう少し早く作ればいいのですが、年末は仕事の方が慌しく、またシンガポール旅行に出かけたりしたため、ぎりぎりの作成となりました。
私のような典型的血液型A型にしては珍しく、押し迫った仕事となりました。
ただ、普段から考え抜いているという自負(時に油断)があるため、その考えをパワーポイントにどんどん書いていけばいいだけだという気持ちもありました。

幸い今年の経営方針書は、それなりの内容で書きあげることができたように思います。
書いているうちに、今まで考えたこともなかったようなことも浮かんできました。
新しいコンセプトもインスピレーションで降りてきました。
経営方針書があまり冗長になってはいけないと、せっかく書いたことを丸々省いたページもありました。

経営方針書は一倉定先生の教えを学んだ経営者なら皆こしらえているはずです。
ちなみに一倉定先生の教えは、?経営方針書の作成、?顧客第一主義、?環境整備、の3つに集約されると思います。
経営方針書を作成しなければ、社員はどういう方向に進んだらいいのか分からないし、案外、経営者自身もよく分からないのではないかと思います。

経営方針書を書いているうちに、今まで頭の中でモヤモヤとしていたものが、次第にハッキリと具現化してくる経験を何度もしています。
長い間会社をやっていると、航海に例えるならば、船底にいっぱい藻やカキがついてくるのを、一度スッキリと掻き落とす作業が必要になってきます。
経営方針書には、新しい方針を打ち出すだけではなく、そういった「過去の見直し」効果もあるのです。