頑張ると人生が面白くなる その1

「頑張ると人生が面白くなる」というのは、考えれば当たり前のことなのですが、実際その通りだと思います。
京セラ創業者の稲盛和夫さんは若い頃、挫折の連続でした。
自分の願う志望校には入れず、おまけに結核にもかかり、人よりも何年も遅れることに。就職先も“とんでもない”ボロ会社で、ふてくされて任侠の世界にでも入ろうかとさえ考えたそうです。

しかしながら、嫌で嫌で仕方がなかった自分の現状に腹をくくり、研究に打ち込むことにしたとのこと。
汚い下宿にいるから気持ちが滅入るのであって、いっそのこと職場で寝泊まりして仕事をしようと思い立ったのだそうです。
そうすると徐々に研究の成果が出だし、まわりも稲盛和夫さんに一目置くようになり、また協力してくれるようになりました。
労働組合がストをする中でも、納入先(お客様)に迷惑をかけてはいけないと、製品を作り続けました。

職場の部下たちも稲森さんに味方し、工場から出荷するのを手伝ってくれました。
27歳の時、いろいろな事情で独立することになったのですが、その時は部下のみならず、なんと上司まで会社を辞めて、稲森さんについてきたのだそうです。
それが今の京セラの始まりでもあります。

要は不安と不満いっぱいの現状の中で、腹をくくって懸命に頑張ろうとしたところから運命の扉が開き出したというわけです。
私自身の人生を振り返っても、ナマクラで無気力な時は暗く、つまらなく、どうしようもない時代でした。
それが何かのキッカケで頑張り出すと、見る見るうちに運命が好転し出すのです。
中学生の時代を振り返ってみても、1年生2年生の時は勉強もせず、学校でも家でも生活自体がちっとも面白くなかったのですが、中学3年生の時、受験のための猛勉強をしだしてから、息を吹き返しました。