プロ経営者

Aさんは独自の視点で成長株を探している、独立系証券アナリストです。

私もフィーをお支払いして、2時間ほどお話したことがあります。

Aさんいわく「伸びる会社はオーナー経営者(創業者)の確率が圧倒的に高い」とのこと。

発想力や実行力の点で、やはりサラリーマン経営者を凌駕(りょうが)するのでしょう。

創業者と聞けば、古くは松下幸之助や、京セラの稲盛和夫さんを思い浮かべます。

今ならニトリでしょうか。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。

ただし、創業者といえども会社を大きくしたのはいいけれど、結局は潰してしまった人も少なくありません。

この辺の選別はシビアにしなければいけないのでしょう。

創業者とは別のタイプの「プロ経営者」というのも最近増えてきました。

「プロ経営者」が経営する会社も伸びるのだそうです。

「プロ経営者」は、業績が低迷して具合が悪くなった会社に途中から入って、経営を立て直すのが任務です。

ファンドが具合の悪くなった会社の株の大半を買い(その会社とは縁もゆかりもなかった)プロ経営者を送り込んで再建し、会社の価値と株価を高めるといったケースが多く見られるようになりました。

従ってファンドは「プロ経営者」を常に探し、それをリスト化しているようです。

ユニバーサルスタジオを立て直した人や、ライ〇ップの膿(うみ)を出し切らせた人も、その見事な経営手腕で、今後も引く手あまたであるのは間違いがありません。

星野リゾートの星野さんも、旅館やホテルを再生するプロ経営者の1人と言えるかもしれません。

メガネスーパー」や「カチタス」や「スシロー」は、プロ経営者の手で業績が急回復したのですが、今なおそれらのプロ経営者がかじ取りをしているようです。

証券アナリストAさんは、そういった銘柄を選んで推奨しています。