ある決断

お風呂で汗を出し、体重を減らそうという魂胆で、湯船に長い時間浸かっています。
しかも夜と早朝の2回も。
特に早朝は瞑想をしていることが多かったのですが、最近は語学のCDを聴くことが増えました。
お風呂でも使える小型CDプレーヤーが3つもあり、それぞれに英語、ドイツ語、中国語のCDを入れ、その時の気分によって使い分けています。

ところがここしばらく、決断しなければならない“ある案件”があり(その内容については後日またお話します)、この10日間ほどは朝から晩までそのことを考えています。
会社の方向性と将来を変えてしまうような重要な案件なのですが、当然お風呂の時間もそのことを考えています。
メモを持ち込むのですが、お風呂に入っている間にメモ用紙が書き込みで“いっぱい”になってしまいます。

決断というからには、それに関するメリットとデメリットとがあるわけですが、一つ一つそれらを考え抜いています。
本当に難しい決断は、自分の智恵だけではもちろん足らず、衆知を集める努力も必要です。
会社の外部に信頼できる友人を持っていることは、私の強みだと思っています。
信頼できる友人のアドバイスにプラスして、神様からのインスピレーションも仰がなければなりません。
その決断が正しいかそうでないかは「腹にストンと落ちる」感覚があるかどうかではないかという気がしています。

考えに考え抜いていると、最初はぼうっとしていたアイデアが、だんだんとハッキリしたイメージになっていきます。
一挙に解決などというのではなく、実にゆっくりしたスピードで考えが決まっていく経験をしています。
植物が芽を出す時のように、目に見えないほどの動きだけれど、いつの間にかちゃんと形になっているといった感じなのです。

決断には「やるか、やらないか、保留にするか」の3つしかありません。
決断せずに先送りにするのが一番具合が悪いわけです。
重要な案件ほど、考えている間に毎日「やるか、やらないか」の結論が違ってきます。
今日は「やる」で意思が固まっているのに、もう次の日には「やらない」に気持ちが変わってしまうことなど“しょっちゅう”です。
何とか10日間かけて結論と方向性を打ち出せ、やっと今のところまでイメージとアイデアを形作れたといった段階。
決断を完璧なものにするために、あともう少しのフォローです。