物事にはコツがある その2

きのうの続きです。
「英単語をまずは1万語覚えるべし」だと思うのです。
英単語を1万語覚えれば『TIME』が自由自在に読めるはずです。
もちろんドラッカーの優れた著作や『フラット化する世界』のように英語で書かれたベストセラーを最先端で読めるという大きなメリットもあります。
私はシェークスピアを読みたいとは全く思わないのですが、シェークスピアはその作品の中で1万5千語の語彙を使っていると読んだことがあります。

「覚えた単語を端(はな)から忘れることにヘコまない」や「単語を覚えるという単純な作業を楽しめる」のは語学の才能の一つに違いありません。
話す方は“そんじょそこら”の努力ではネイティブにけっして追いつかないと思うのですが、こと「読む」に関しては、案外あっさりと平均的なネイティブを抜いてしまえると思うのです。
日本語だって平均的なビジネスマンは月に5冊も本を読んでいないのではないでしょうか。

先日「B/Sの総資産を縮小すれば、会社におカネが残り出す」というコツを学びました。
実践してみて確かにそのような気がします。
経営者であっても財務諸表にはあまり興味のない人も多いように思います。
営業出身の経営者など、財務諸表の内容自体が理解できない人もいると思うのです。
今さら聞けないから、そのままになっているだけなのです。

会計力を身につければ、会社は倒産しなくてすむように思うのです。
少なくとも黒字倒産は避けられるはず。
インフレの時代はイケイケドンドンでよかったのですが、デフレは経営のスタイルを変えなければいけないのです。
「売上よりも利益を」だし「シェアよりも最大利益を」なので、一番無理のないのが「減収増益」ではないでしょうか。

むろんユニクロのように「増収増益」で「過去最大利益」にこしたことはないのですが、普通は売上を無理に上げようとすると、広告費増や人件費増で、かえって利益が減ることが少なくありません。
自分は経営の天才でないと分かっているなら、デフレに合わせた自然な経営スタイルが最も適しているのではないでしょうか。

そういった考えを一歩進めて「経営の目標はキャッシュポジシを高めること」だと最近思うになってきました。
会社の目的は「○○業を通じて社会への貢献」とか何とかがあるのですが、経営の目標はキャッシュポジションに絞ってしまって間違いがないように思うのです。
少なくとも倒産からは距離を置くことができると思うのです。