結婚式の現場から

長いこと結婚式に出たことがなかったのですが、今日は久々の結婚式。
しかも花嫁の父親というポジションで。
昔と違い、今の結婚式は本人たちがすべて決めていくので、親の出番はほとんどなし。
仲人も立てないのですね。
親族以外は会社の上司も含めてみんな若い人たちです。
「花嫁の父親」である私の友人や仕事関係者は全くいませんでした。
結婚披露宴は全部で80名ほどだったのですが、二次会は友人や会社の同僚たちが100人以上集まったとのこと。
結婚式だって時代の流れとともに、どんどん変わっていくのですね。

ホテルの教会での結婚式だったので、花嫁とその父親はバージンロードを歩くことになります。
スキップでもやってみようかと考えていたのですが、とてもそんな雰囲気ではありません。
カノンも連れてこなくてよかったです。
神父さんが「この男性(花婿)に花嫁を委ねますか?」と問う場面があり、瞬間「マンガトリオ(横山ノック・フック・パンチ)」の古い漫才を思い出し、思わず脳天から「イエ〜ス」と声を出しそうになりました。
マンガトリオの漫才であれば「汝と汝はいま何時?」と神父が続けるわけですが、当然そんなことは言いません。

ちなみにバージンロードを歩く前に、母親が花嫁のベールを下ろすのですが、これは「子育てに幕を降ろす」という意味だそうです。
つまり親としての経済的な負担もこれで終わりという意味で、いずれにせよまことに目出度いのです。

娘はしっかりしているので、私自身は比較的早い段階から精神的に「子離れ」が出来ていました。
従って結婚式では「泣くわけがない」と思っておりました。
しかし万一のこと(号泣した時)を考え、お風呂用の大きなタオルは一応用意しておきました。
物事に準備万端で臨むのは、私の得意とするところ(クセと言ってもいいのですが)。

「ゼッタイ泣かない」と思っていたのですが、結婚式が進むにつれ、だんだんヤバくなってきました。
じわりじわりと胸迫る演出が続くと、涙腺が緩んでいくのが自分でも分かります。
最後の両親への花束贈呈の時の「花嫁からの手紙」の読み上げで遂にアウト。
花嫁の父親にとってはAAAの結婚式でありました。