セミナーの講師

ある勉強会で講演をしました。
講演は何回やってもプレッシャーがあります。
講演会というのは講師が来ないと、文字通り話にならないので、約束の時間に約束の場所に行かなければならないというのも、血液型A型の私にとっては、けっこうプレッシャーなのです。

昨日の会の塾長は、自動車販売会社を再建した元経営者の方で、会を始めて16年間、ひと月も欠かさず勉強会を続けてこられたそうです。
まさに継続は力なり。
年齢的にも私よりもグンと上なのですが、腰が低く礼儀正しく、見ていて非常に勉強になります。
自分が年を取っても、そういった姿を必ず見習おうと思いました。
10年ほど前にも、その会で講演したことがあるのですが、メンバーが若返った印象を持ちました。

あらかじめパワーポイントを打っていくと、講演の当日はとても気が楽です。
パワーポイントの作成は、案外時間がかかり、例えば講演時間が1時間だと、その10倍の10時間は必要です。
1時間半だと15時間。
従ってパワーポイントの作成は1日では出来ません。
仕事や用事もあるので、何週間もかかって完成することが多いのですが、その間掃除をしていても本を読んでいても、頭の中はパワーポイントの中身を考えていることが少なくありません。
要はずっと考えているのです。
しかしながら、そうすることによって新しい発見があったり、書いているうちに頭が整理されてきたりします。

バラエティー番組に出る芸人の8割が、帰りの車の中で「あの時もっと、ああやっておけばよかった」と落ち込んでいるそうですが、講演もちょっとそういうところがあります。
いい反応があった講演の時は気持ちよく帰れるのですが、すべった講演の時はガクッとし、一刻も早く帰りたくなります。
きのうは気持ち良く帰ることが出来ました。

今後も講演をやっていくのかどうかは分かりませんが、基本的には毎日の勉強だけは欠かさずやっていこうと思っています。
講演は研究発表の場なのだと捉(とら)えればいいのかもしれません。
講演はプレッシャーがきつ過ぎ、本を書くことはエネルギー消耗がきつすぎるのですが、どちらも知的生活には避けて通れない「喜び」だと思います。