不動産投資と株式投資

今回のサブプライム問題では「金融工学とか何とか、大層そうなことを言っていたけれど、中身は随分といい加減なものだった」が分かったのが、一番よかったように思います。
今回の件で、今後の私自身の投資の原則がハッキリしました。
まずは「わけの分からない金融商品は購入しない」。
氏素性がハッキリした人や会社(銀行も含む)からの紹介であっても、その人や担当者自身が、その中身をよく分かっていない場合があります。
利回りは低くても、自分が確信できる金融商品のみに絞るべきだと考えています。

個人投資家による不動産投資もかなり盛んになっています。
サラリーマンが片手間にやるワンルームマンション購入などの例もありますが、もっと本格的な投資家を目指している人もいます。
この人たちの特徴は、とにかく勉強熱心。
そこらの不動産業者よりも、ずっとよく勉強しているし、情報収集にも熱心です。

1万件の不動産情報に目を通し、そのうち300件をピックアップし、そこからまた選択し現地見学するのが30件。
気に入った物件は、その中で3件。
その中から実際に買えるのが1件あるかどうか。
たぶん投資物件の購入はそんな確率ではないかと思うのです。
一方、不動産に関する勉強は並行して常にしておく。
それぐらいの努力をしないと「不動産投資家」とは言えないのかもしれません。

株式投資だって同じような努力と時間が必要ではないかと思うのですが「澤上篤人」流だとそうでもないのです(ウォーレン・バフェットも同じ方式です)。
まず銘柄はそんなに多くなくてよい(せいぜい5銘柄まででしょうか)。
自分が好きな会社や応援したい会社の株を買う。
出来れば株価がドンと安くなった時に買っておきたいものです。
一度買ったら10年は持つつもりで。
途中の株の上がり下がりに一喜一憂しないで、つまり時間を取られずに、自分の本業に精を出す。

株と言えばキャピタルゲインばかりが頭に浮かびますが、株式配当という立派なインカムゲインがあるのです。
定期預金の利率が超低金利で、株価が安い今なら、株を持っている方が利回りがいいという現象すらあるのです。
借金して株を買うのは論外ですが、余裕のあるお金で投資し、株を買ったことも忘れて、自分の仕事を一生懸命やっていく。
蓄財の神さまは、そんな人が大好きなようなのです。