シンプルこそ贅沢

贅沢な居住空間とは何かと聞かれたならば「いかに床がモノで占められていないか」に尽きるのではないでしょうか。
ごちゃごちゃとモノで溢(あふ)れている空間は贅沢でも上品でもありません。
ならばモノ自体を少なくするか、もしくはモノを収納する空間を作るかです。
分譲側から言うならば、一戸建てでもマンションでも、実際の居住空間のほかに収納場所を確保すべきだと思います。
モノをそこに収納することにより、リビングなりベッドルームなりがスッキリし、部屋が数倍活きてくるからです。

2年前に引っ越しした時に、いらないものや使わなくなったものを、感覚的に言えば半分ぐらい捨ててきました。
今は比較的広い納戸があるのですが、引っ越しした当初は、そこがいっぱいに詰まっていました。
昨日は引っ越ししてから2年間全く使わなかったものを中心に、軽トラック1台分ぐらいのモノを処分しました。
実に気分スッキリ。
モノを捨てるのは次のステップへの第一歩。
開運への準備でもあるのです。

日本最高の文化の象徴が伊勢神宮
天照大神(あまてらすおおみかみ)を奉る建物は驚くほどシンプルです。
しかも20年に一度建て替えるという不思議さ。
欧州の文化の象徴はベルサイユ宮殿。
驚くほど華美でもあります。
日本文化の究極の理念はシンプルさ。
「わび・さび」の世界でもあるのです。
シンプルな居住空間、シンプルな生活、しかしそこに奥深い文化性を秘めている。
それこそがまさに日本の伝統でもあると思うのです。