コインパーキング研究

道路交通法の改正で路上駐車が厳しくなってからしばらくは、コインパーキング市場にフォローの風が吹きました。
しかしガソリンの値上げや工事件数の減少で、売上は大きくダウンしています。
これは大手でも例外なく、むしろ大手の方が逆風はきついようです。

コインパーキングの商圏範囲も変化しているようです。
今までは半径200mだったものが、最近は50m~100mと小さくなっています。
ということは、大きなコインパーキングをどんと構えて、たくさん集客(車)しようとするよりも、小さなコインパーキングで小まめに集客する方が有利。
「近く」て「入りやすく」て「安い」駐車場。
「明るく」て「きれい」も付け加えたいですね。

小規模な駐車場であっても「ゆったり感」があり、入れやすい所が好まれるようです。
「車が入れやすい」というのは今後のコインパーキングの必須条件かもしれません。
今まではコインパーキング運営会社が、土地所有者から用地を借りて運営するケースがほとんど。
運営会社同士の競争が激化し、借り上げ料金は値上がり傾向。
それに加え、最近は土地所有者による直接経営も増えてきたので、運営会社の経営環境は厳しくなっています。
稼働率がいいコインパーキング場でも、ライバルの登場で大きな打撃を受けることが多く、なかなか大変ではあります。

料金体系はひじょうに大切なので、現地に5回ぐらい足を運んで決めるとのお話を聞きました。
計4時間ぐらいかかるそうです。
現地のコインパーキングの需要マーケットよりも小規模な方が、稼働率はよくなります。

少し前までは「大手機械メーカーの製品は安心だが高い」・「中小企業メーカーは安いが耐久性が悪い」傾向があったようですが、最近はレベルがそろってきたようです。
というより、だんだんといいメーカーに集約されてきました。

利用しやすいレイアウトを作ることも非常に大切で、入れにくい車室をいかに減らすかがポイント。
それが結局稼働率アップにつながります。
いいコインパーキングの要素は「台数」・「料金体系」・「レイアウト」・「保守業務」・「機器選び」。

あるコインパーキング運営会社では、土地の借り入れによる運営を月に15件、土地所有者の自主運営のお手伝いを月12件行っているそうです。
メンテナンスは50台に1人、集金は60台に1人の割合で人が必要。
営業マンによる開発は、1人年間10ヶ所〜15ヶ所ぐらいとのことであります。