投資物件としてのコインパーキング

会社四季報」で上場企業の財務状態を見ていたら、無借金の会社も結構あるのです。
一方、利益を上げてはいるものの、莫大な有利子負債を背負っている会社もあります。
その辺の事情は経営者の姿勢一つにかかっているのではないかと思うのです。

不動産業でも仲介業や管理業だと無借金でもやっていけるのですが、分譲業やビルオーナー業になると、無借金はちょっと難しくなります。
私は90年バブルの時の借金で懲りているので、会社でも個人でも今後は一切借入れを起こす気持ちはありません。

当社の事業の軸は徐々に「不動産オーナー業」の方向に移動しています。
キャッシュフローで余裕が出た分を積み立てていき、年に1つずつくらいのペースで、小さな収益物件を増やしていくようにしています。
利回りはそんなに高くないけれど、手間やメンテナンスや将来の修理費用が少ない物を購入しています。
居住用収益物件は「自分が住んでもいいな」と思うモノだけに限っています。

コインパーキング用地も購入しているのですが、コインパーキングに適した場所なので、立地的にはそう悪くないところが多いのです。
インカムゲイン狙いなので、キャピタルゲインのことはほとんど考えていないのですが、仮に将来売るとしても、比較的売りやすい物件ばかりを所有しているのではないかと思っています。

大抵のコインパーキング運営会社は「土地借上げ方式」でやっているのですが、当社のビジネスモデルは「土地所有方式」。
地代を支払わなくていいし、土地の売却や建物建設などによる契約解除のリスクもなく、競合も少なくてすむ方式です。
デメリットは資金が寝るということです。

今まではコインパーキング適地が売りに出ても、ほとんど競合がなかったのですが、最近は個人投資家が競合相手になるケースも出てきて驚いています。
昨年の東京ビッグサイトでの「賃貸住宅フェア」では、太陽光発電のパネルを張り巡らした土地が「利回り収益物件」として出ていました。
今年あたりはコインパーキングを「利回り収益物件」として展示するブースが出るかもしれません。