「腹八分目に、引き出し半分」

引越しの際、引出しの中のモノを半分以上捨てました。
従って今はスカスカ。
こういう状態になって、初めてそのすばらしさが分かったのですが、引出しには半分以上モノを入れてはいけないのですね。
ギッシリ入れてしまうと、しかもゴチャゴチャに入れていると、必要な時に必要なものが取り出せないのです。
半分以下だと、いつでもサッと取り出せます。
どこに何が入っているかも、すぐに分かります。
この差は相当大きい。

引出しの中の整理が出来ておらず、引出しを開けるたびに気分的にスッキリしないものを感じるとしたら、その気分がほかの仕事のすべてに影響すると思うのです。
逆にスッキリ整理整頓されているならば、引出しを開けるたびに気持ちまで整ってしまいます。
昨年「スペース・コスト」退治の手始めに、会社の10畳ぐらいの部屋のものを徹底的に処分しました。
むろんそのあと完璧な清掃も。
するとどうでしょう、氣が通るというか、とにかくその部屋に入るだけで気持ちがスッキリするのです。
私にとっては貴重な実体験でありました。

引出しには半分以上モノを入れてはいけないのです。
「腹八分目に、引き出し半分」。
これで運が向いてこないわけがありません。
引き出しをいっぱいにしていたら、「幸せ」や「幸運」を入れておく場所がなくなるではないですか。

床がよく見える家ほどリッチな家なんだそうです。
豊かな家は、その広さに比べモノをたくさん置いていないので、床がよく見える。
それに対しビンボーな家は、モノが所狭しと置いてあるので、床がよく見えないというものです。
ついでにいうと、大金持ちの家の共通点はトイレのフタがいつも閉まっている、らしい…。
これ、ほんとかなぁ?

超一流ホテルの部屋の質感は実にすばらしいですよね。
仮に部屋で本を読んでいても、一流ホテルと安物のホテルとでは、本の進み具合が違ってくるほどです。
一流ホテルは、ゆったりした空間が「非日常性」を感じさせ、気持ちをリフレッシュさせてくれるからだと思います。
渡部昇一先生がおっしゃっています。
「留学先のドイツの重厚な建物の中で本を読むと本の理解度が深まったのに、日本へ帰り安普請のアパートで学術的な本を読もうと思っても、さっぱり前へ進まなかった」とのこと。
建物それ自体が、人間にパワーを与えてくれるのかもしれません。
モノを捨て、氣を通し、リッチな空間の中で仕事や生活をしたいものです。