愛は力

中学校の校長をやっていた方のお話。
生徒の生活態度が軌道からハズレそうになっても、次の二つのことがクリア出来ていたら心配ないとのことでした。
一つは「親の夫婦仲がいい」ということ。
もう一つは「親が一生懸命生きている」ということ。
一生懸命生きている親を子供は必ず評価しているそうです。

保育所で働いていた人のお話。
子供を預かるとき、夫婦仲の状態が手に取るように分かったとのこと。
豊かな愛情の中に育った子供は、やっぱりスクスク育つでしょうし、そうでない場合はどこかで歪(ひずみ)や荒(すさ)みが現れるようです。

軍隊でのお話。
社会でさんざん苦労してきた人が、新兵として軍隊に入隊することになりました。
「自分が経験してきた苦労に比べたら、軍隊生活なんて甘いものさ」となめてかかっていたのですが、すぐにアゴを出してしまったそうです。
それに比べて、両親の暖かい愛情をたっぷりと受けて育った青年は、少々のことではけっして音を上げなかったそうです。
愛にはものすごいパワーがあるのですね。

夫婦仲を良くするには、関西弁の3文字で十分だそうです。
それは何?
「そやな」なのです。
お互い「そやな」、「そやな」でいけば、ケンカになりようがありません。

自分の経験でも、年を重ねるごとに賢くなり、人間が出来てきます。
社員に対し大きな声を出すことも、ほとんどなくなりました。
若い頃はよくイライラし、会社の中でも浮いていました。
トップは孤独と言いますが、自分が至らぬために必要以上に孤独感でいっぱいでした。
今は全然そんなことはありません。
20年以上も一緒に働いてきた仲間は、戦友みたいなもの。
もしくは気持ち的には家族同然。
当社の目指す方向も「超優秀な家内企業」。
家族同然の社員とこれからも、ともに頑張っていきたいと思うのです。