海外への旅

世界中を自転車旅行している人たちの間では、次のように言われているそうです。
「食のアジア、歴史の欧州、忍耐のアフリカ、力の北米、女の南米、問題外のオセアニア」。
「食のアジア」と「歴史の欧州」は全く同感。
「忍耐のアフリカ」や「女の南米」も早く行っておかなければ、老後はもう体力的に行けません。

一人旅もしくは個人旅行の場合、治安の悪いところは行く気がしません。
そうでなくても心細かったり、いろいろと気を使わないといけないのに、そのうえ命やサイフまで自分で守らなければいけないとなると神経が持ちません。

一応現役の社長なので、長期の旅行はちょっとやりにくく、6日間ぐらいの旅行がほとんどです。
6日間だとヨーロッパでもアメリカでも、丸3日間が自由に使えます。
一都市滞在型なので、同じ場所に3日もいれば、たいていの所が見て回れます。

時差ボケはいつものことで、どこへ行っても午前中は目いっぱいの街歩き。
お昼にいったんホテルに帰り、ビールでも飲もうものなら、そのまま熟睡。
夜中に「しまった!」と起き出すものの、もうどうしようもなく、ホテルの部屋で本を読むことが少なくありません。
何故かそういう時には、いい本と出会うことが多く、海外のホテルで一人感動している自分を発見します。

私の海外へ行く時の荷物の重さはどうにかならないでしょうか。
一番大きいスーツケースと、飛行機にも持って入るキャリーバッグ。
25冊ぐらいの本がぎっしり詰まっています。

前にオランダに行った時は、一人旅だったので、入管のときにけっこう調べられました。
オランダは麻薬類が街で売られているので、その運び屋か何かに疑われたのかもしれません。
私のスーツケースにたくさん入っている本を見て、黒人の税関員が「本を売りに来たのか?」と怪訝そうに尋ねてきました。
日本語の本を上下反対にして見ている様は、吉本のギャグのようで可笑しかったのです、笑うわけにもいかず我慢しておりました。

日数が少ないのと、荷物が多すぎ機動力に欠けるのが、私の旅の欠点。
今後もう少しこのへんをカイゼンしていく必要があるように思います。
次の海外旅行は記念すべき60回目。
行き先はサンフランシスコ。
会社の仲間との旅行です。
海外旅行へ行きたいがために一生懸命働く会社が、日本に一つぐらいあってもいいのではないかと思っています。