ワインのお話

私は飲みに行くということがありません。
スナックやクラブとは全く無縁。
食事は一流店好みなのですが(例えば『宝塚食堂』…It's a joke)、飲み代は会社個人ともゼロ円。
何かの会合で懇親会までは参加するのですが、2次会以降は参加しません。
サラリーマンなら、まず出世しないタイプです。

女性がいるお店への仲間からのお誘いは、「宗教上の理由により、女性と接することが出来ないのです」と言うと、たいてい見逃してもらえます。
朝3時に起きるということもあるのですが、夜“うだうだ”と飲んだり遊んだりしていても、ちっとも楽しくないのです。

実は家ではよく飲むのです。
最近はワインなどを嗜(たしな)んでおるのですが、なぜワインを飲み出すようになったのかは、よく思い出せません。
それもなぜか赤ワインばかり。
ワインも飲んでいるうちにだんだんと“よりいいもの”へと移行していきます。

ビールなら最高級のものでも値段はしれていますが、ワインは青天井。
ワインに凝り出すと、お金がいくらあっても足りません。
最近はいいワインの見分け方が分かってきました。
その秘訣…「高いワインを買えば、ハズレが少ない」。
ほとんど参考にならなくてすみません。

最初はインターネットで、何本かセットになったワインを購入していたのですが、一度ずいぶん不味(まず)いワインが送られてきたことがあり、それ以来デパートなどのお店で買うようにしています。

先日大阪の一流ホテルの和食のお店でワインを注文しました。
どのようなワインにするかを、お店の人に尋ねられ「力強いワインを」。
ヨーロッパ行きの飛行機に乗った時に、ワインリストにワインの説明が書いてあり、その中に「その力強さが好評」などと書いてあるのがありました。
意味も分からないままに、さっそくその言葉を使ってみたわけです。

「しばらくお待ちください」のあと、何とソムリエを連れてきました。
ソムリエといろいろと話をすると、やっぱり勉強になります。
で、その時のお奨めはドイツの白ワイン。
「trockenとは辛口のことです」とソムリエ。
「trocken・トロッケンはドイツ語で乾いたと言う意味ですよね」と私。
と言いながらハッと気がつきました。
「あっ、英語でも『乾いた』と『辛口』とは dry で一緒じゃないか!」
私にとっては非常に興味深い発見でありました。