『グーグルの衝撃』・『1日30分を続けなさい!』



『グーグル革命の衝撃』(NHK取材班著・NHK出版・1,000円)を読みました。
まだ創業から10年もたっていないような会社が、1兆円を超える収益。
マイクロソフト社すら凌駕するスーパー・カンパニーです。

グーグルは単にパソコン・オタクが集まった会社ではなく、取締役のほとんどが博士号を持った知的集団でもあります。
いま世界中からグーグルに、天才や超秀才たちがぞくぞくと集まってきています。
打ち出してくるサービスが、また画期的。
世の中を変えるビジネスとは、こういうことを言うのでしょう。

{ first 10-digit prime found in consecutive digits of e }.com と言う看板にはグーグルの名前は一切入っていないのですが、実はこれ、グーグルの社員募集なのです。
{自然対数の底eの中の連続する10桁の最初の素数}. com と記されています。
この数学問題の回答である7427466391.comと打ち込めた人には、次の数学の問題が示されるそうです。
これだけ見ても、世界中から超優秀な人材が集まってくるというものです。



続いて『「1日30分」を続けなさい!』(古市幸雄・マガジンハウス・1,300)を読みました。
「人生勝利の勉強法55」との副題がついているように、勉強法の本なのです。
こういう本は期待はずれの本が多く、あまり期待せずに読み出したのですが、非常に参考になりました。
会社経営していても思うのですが、最後にモノを言うのは「地道な勉強」ではないかと感じます。

一時の成功に有頂天になったり、ちょっと上手くいったら天狗になったり傲慢になったりする人が少なくありません(私もそうでした)。
経営でも「素直で勉強好き」な人が成功するといいますが、地道な勉強を続けている人が、結局最後の勝利を得るように思うのです。
居酒屋で会社の悪口を言ったり、テレビのバラエティ番組に時間を浪費したりする暇があるなら勉強すべきです。

この本の中で著者は「出来る限り朝に勉強すべき。なぜなら朝は時間の進むのが遅いから」と述べています。
この「時間」というのは、心理的にではなく物理的な「絶対時間」。
私も証明は出来ないけれど「年がいけばいくほど絶対時間が短くなる」という仮説(というより確信)を持っています。

いずれにせよこの本を読み、勉強する方法論よりも、勉強自体の意義を見出しました。
自分の生き方が間違っていないことが再確認でき、大変うれしく思いました。