黄金時代を楽しむ

還暦を過ぎると、こんな黄金時代が待っているとは思いもしませんでした(ただし健康とサムマネーが必要です)。
青春時代なんて心が傷つくことが多く、何の知識も知恵もなく、やたら時間だけがあるといった状態です。
もし私が青春時代に戻ったら、当時の30倍は充実した日々にするはずです。

30代は私も人並みに一心不乱に働きました。
会社も年々大きくなっていき、それはそれで面白かったのですが、人間関係を始め、さまざまなことで悩みました。
また一番厳しかったのがバブル経済の崩壊です。
36歳、37歳、38歳は、わが人生最悪の年だったと断言できます。
「栄光の前半」と「挫折の後半」が私の30代でありました。

40代、50代も仕事中心の生活でした。
私の手帳は週刊誌ぐらいの大きさと分厚さがあり、日々の予定はすべて書き込んでおり、ここ40年分ぐらいは捨てずに保管しています。
従って、その日に何をしていたかは見ればすぐに分かるのですが、あまり見たいとも思いません。
苦しさが蘇(よみがえ)ってくるからです。
自分の会社なのに、会社の犠牲になって働いていたような感もありました。

今は多くのものから解き放たれています。
勉強したいことが多く、もうそれらを考えるだけでワクワクします。
年間2,000冊の本を読んでいるのですが、全然大変ではなく、面白くってたまりません。
速読など意識したことはないのですが、たくさん本を読むと、それなりに読むのが早くなり、読みたいと思った本を何冊でも躊躇(ちゅうちょ)なく購入していけるのはうれしいですね。

株の勉強をここ2,3年しているのですが、会員制の新しい「チャート・ソフト」と出会い、そのセミナーをインターネットを通じて聞いてみました。
まさに「血沸き肉躍る」といった感じがし、株の世界の深さに「惚れ」ました。
また一つ本気で勉強する分野が増え、ムダな時間を使っている気にはなりません。

来年からフランス語を始める予定です。
また神道神職の一番下の位が得られる通信教育を始めるかもしれません。
最終受験年齢が65歳なのですが、63歳の来年に受けないと、一生後悔するような気がするからです。
「95歳までバリバリの現役で働く」と決めておいてよかったです。
そうでないと、とても時間が足りません。