奥井さんは1973年大阪の出身。
大学も文学部で、ITの知識全くなし、パソコンも1台もない状態からオンラインショップを作り上げてきました。
今は『機内食サイト』や『宝塚歌劇専門サイト』など15ものサイトの運営を行っているそうです。

IT・ネット分野は情報力がすべてで「情報は発信する人に集まる」というのは、以前からの奥井さんの持論。
まわりを観察して見ても、ITで成功している人は「情報量」と「スピード」とのこと。
ITのセミナーの講師もしているそうですが、受講生の中で成功する人は、間違いなくすぐに実行する人だそうです。
すぐに実行しない人は、やっぱり成功していない。
ちなみに「すぐ」という意味は、聞いたその日か、次の日のことだそうです。

奥井さんが13年前オンラインショップを始めた頃は、インターネットをやっている人は全くいず、メールする相手もいなかったので、仕方がないから自分で自分にメールしていたそうです。
宝塚歌劇グッズを販売しているのですが、実店舗で3店、インターネット上で3店。
インターネット店は、楽天店とヤフー店、それに独自サイトの店の3つです。

情報力をつけるのは、インターネットがベスト。
RSSというのが出て4年ぐらい経(た)ちます。
RSSを使うと、自分がマークしているホームページの最新の記事だけが出てくるそうです。
奥井さんはRSSで毎朝1時間半を最新情報収集に当てているとのこと。
これを応用すれば、不動産の最新情報とも常に接触できそうです。

ホームページの運営管理や更新は社内でやるべし。
理由はスピードが大切だからとのこと。
検索エンジン対策は毎日行うべし。
インターネット販売には検索対策が不可欠だからだそうです。
オンラインショップでは、よくメールマガジンを発行していたのですが、これは各社の乱発で読まれなくなったとのこと。

奥井さんは、毎日メールを1,000通受けるそうですが、そのうち800通はスパム。
しかしグーグルの「gメール」というサービスを使えば、スパム・メールはすべて排除できるのだそうです。
仮想空間のSL、すなわちセカンドライフのことも、話に出てきました。
SLは蒸気機関車ではなく、セカンドライフは定年後の生活のことではありません。

SLは今や700万人ぐらいのユーザーがいるそうです。
自分で自分の容姿も決められ、仕事やショッピングやマイホームも自由自在。
ブックオフや日産やユニクロなども、SLを広告媒体として使っているそうです。
SL内の看板をクリックすると、リアルなホームページに飛んでいくとのこと。

仮想空間の中で「リンデン・ドル」を稼ぐことも出来ます。
例えばデザイナーなら服を売る。
いま一番儲けているのが、不動産屋さん。
島を買って、その分譲行っているそうです。
セカンドライフの中で、住民にセミナー会場に集まってもらい、セミナーをやっているそうです。
仮想空間の中で、なんと結婚もでき、従ってブライダル産業も繁盛しているとか。
バーチャルとリアルの世界が“ごちゃごちゃ”。
わけが分からなくなってしまいそうです。