物件情報検索

不動産検索サイトの編集長のセミナーを聞く機会がありました。
その要点をメモしたものを参考にしながら書いてみます。

サラリーマンの給与所得はこの10年間毎年下がっているのだそうです。
まさにデフレの象徴とも言える現象です。
生産年齢人口は減少しており、逆に老人比率は増加。
世帯総数は増加しているのですが、2015年の5050万世帯をピークに、あとは減少する予定です。

単身世帯は増加しており、結婚しない若い人たちだけでなく、パートナーを亡くした高齢単身も増えています。
「夫婦+子供」という標準世帯は、今は50%。
家族数や家族構成が変化しているのに、供給される新築マンションはワンパターンの3LDKがほとんど。
市場の変化に全然対応できていないように感じます。

インターネットでの情報収集が当たり前の時代になり、スマートフォンからの反響も増加しています。
不動産情報も検索されるのですが「この不動産会社は大丈夫かどうか」もインターネットで事前に調べる傾向があります。
「物件情報+会社情報」ということで、不動産会社を事前選別し、訪問は1店舗のみが4割、2店舗を合わせると7割で「軒並み不動産屋に飛び込んで探す」というパターンはもうないようです。

全体の4割がポータルサイトを見た後に不動産会社のホームページを確認しています。
今のところ、やはりポータルサイトでの集客が大きいということなのでしょう。
不動産情報はインターネットで簡単に見つかるので、不動産営業の役割は「信頼できるプロのアドバイザー」が期待されるようになってきているのだと思います。

来てもらいたい顧客に絞ったインターネット掲載をしたほうが、案内歩留りは高くなります。
顧客が不動産会社を選別するのは当然ですが、会社の方も顧客を選別すべきなのかもしれません。
インターネットでの物件探しの場合、物件情報の詳細が充実しているかどうかは極めて大切です。
もっと具体的に言えば、写真が多いかどうか。
やはり写真の種類が多いと、反響も多いようです。

物件だけではなく、周辺環境の情報も掲載されておれば「どんな生活が出来るのか」の具体的イメージが得やすくなります。
要はインターネットを見れば何でも分かる段階にまで作り上げるのが大事な仕事で、あとはインターネットが勝手に営業してくれるということなのかもしれません。