ちょっと引用してみます。

観自在菩薩は、話をつづけた。
「この世に存在する形あるものとは、
喩(たと)えて言えば、見なさい、
あの大空に浮かんだ雲のようなものなのだ。
雲は刻々とその姿を変える。
そうして、いつのまにか消えてなくなってしまう。
雲がいつまでも同じ形のまま浮かんでいるなどということがありえないように、
この世に存在する形あるものすべてに、
永遠普遍などということはありえないのだ」