セレンディピティ(serendipity)

アレクサンダー・フレミングバクテリアを研究していたのですが、あるとき見知らぬ菌が実験用のバクテリアを殲滅していることを偶然に発見しました。

 

これが世界初の抗生物質ペニシリンです。

 

パーシー・スペンサーはレーダーを開発する技術者でしたが、レーダー装置の前を歩いていた時、ポケットに入れていたチョコレートのバーが溶けていることに気づきました。

 

ここから「チン」するオーブン(マイクロウェーブ・オーブン)が生まれたのです。

 

ロイ・プランケットは冷蔵装置の研究中に、偶然白い粉を発見し、それが後に「焦げつかない調理器具」に使われるテフロンだったのです。

 

このように科学や技術において、意図しなかったのに大発見につながる現象をセレンディピティと呼びます。

 

これは実は日常生活でも起こることで「素敵な偶然」とでも名づければいいのかもしれません。

 

しかしながらセレンディピティがやって来る前に、膨大な努力があったり、日頃の心がけの良さがあったりするように思うのです。

 

グライダーの長時間航空記録を持つ人の話ですが「最高に良い上昇気流は、年に1度あるかないかだが、その時に準備万端だった者だけが、そのチャンスを活かすことができる」とのこと。

 

セレンディピティ「素敵な偶然」を見逃さずに、それをモノにできる自分でありたいものです。

 

 

商売は「牛のよだれ」

ちょっと目端が効く会社経営者は、勉強会やセミナーに出かけ、他社が成功しているノウハウを自社に取り入れる努力をします。

 

そんなノウハウをいっぱい導入したおかげで、現場でやることが増え過ぎて、業務がうまく稼働しなくなるといった現象が見られることがあります。

 

どこかで見直し、「やるべきこと」を断捨離して、もっとシンプルにする必要があるかもしれません。

 

私は事業ごと捨て去る決断をし、実行しました。

 

10年前に、広さが以前の4分の1のオフィスに移転してから「縮小と集中」ばかり行ってきました。

 

今は自社所有のストックビジネスだけに事業を絞っています。

 

コロナで色んなことを学びましたが、やはり借入れが大きいところは真っ先にギブアップしました。

 

固定費が低いというのも極めて重要だと思います。

 

また、人々の生活に密着したものは規制の対象になりにくいことも学びました。

 

経済は「経国済民(けいこく・さいみん)」、つまり国を経(はか)り、民を済(すく)うという基本に立ち返るべきだとも思いました。

 

数ばかり追い求めると「初心」がどこかへ飛んでしまい、儲け主義に陥り、しかも儲からないのです。

 

商売の基本は「リピーターに繰り返しサービスや商品を提供する」ことに尽きると思います。

 

当社は不動産業ですが、そんな拠点(不動産)をジックリとコツコツと地道に増やしていくしか手はないと思っています。

 

牛のよだれで十分で、派手さや見栄は一切必要ないと思っています。

 

 

ヤマトタケル

ヤマトタケルという名前は、たいていの人が知っているのではないかと思います。

 

古代史の英雄です。

 

景行天皇の息子ですが、実は双子で、その弟のほうでした。

 

兄がオオウス、弟(ヤマトタケル)はオウスという名前でした。

 

ある地方に評判の美人の姉妹がおり、その姉妹を連れてくるようにと、天皇が兄のオオウスに命じました。

 

オオウスはあまりの美しさに、その姉妹を自分のものにし、天皇には別の姉妹を差し出しました。

 

それを知った天皇は弟のオウスに「ねんごろに、さとせ」と命じたのですが、オウスは間違った解釈をし、オオウスを厠で待ち、殺してしまったのです。

 

驚いた天皇は、オウスを遠くへやるために、クマソ征伐を命じました。

 

その時オウスはまだ10代のはずです。

 

伊勢神宮へ立ち寄り、そこで叔母のヤマトヒメから(ヤマタノオロチの尾から出てきた)ムラクモの剣と(なぜか)女性用の衣をもらいました。

 

後にヤマトタケル命(みこと)は、その衣を着て女性に扮し、クマソの宴会に出て、敵の大将を殺しました。

 

無事、使命を果たし九州から帰ったヤマトタケル命に景行天皇は、休む間もなく今度は関東へ向かうように命じました。

 

海の上で大嵐に出会い、そのとき妻のオトタチバナ姫が(自己犠牲で)海に入水し、海の神の怒りを解きます。

 

ヤマトタケル命がオトタチバナひめを思い浮かべ、三度「吾妻(あづま)=わがつま」と叫んだため、東国が東(あづま)とよばれるようになりました。

 

また敵を火で焼き払った場所が、いまなお「焼津」という地名で残っています。

開運の部屋探し

いくつもの店舗を持つ賃貸仲介の会社で、常にトップだった人が独立し、自分の会社を持ちました(場所は東京です)。

 

仕事はやはり「お部屋探し」なのですが、以前とは違い、紹介のお客様以外はお断りしているのだそうです。

 

一度世話になった人が気に入って、また次のお客さんを紹介してくれるようになり、紹介の輪がどんどん広がっていくわけですが、そうすると顧客の業界が偏ってくるという傾向が多少出てきます。

 

で、今は芸能人や会社経営のお客さんが大半だということです。

 

また自分がピンとこない部屋は一切お薦めしないというポリシーも持っています。

 

案内していて、部屋に何かドンヨリしたものを感じたら、お客さんに「この部屋はやめておきましょう」と言うのだそうです。

 

かつて勤めていた会社では、とにかく成績を上げなくてはいけないので、少々具合が悪くても強引に勧めていました。

 

今はそれを反省し、自分が納得できる仕事だけをし、そうするとお客さんも大いに満足するわけです。

 

で、大繁盛。

 

しかしながらその方法だと、人をどんどん雇ったり、店舗を増やしていったりすることはできないと思います。

 

むしろ会社を大きくした時点で、今のすばらしいやり方が消えてしまいそうです。

 

部屋を紹介した芸能人の人が、その後、急に売れ出したりすることが多く、やはり住むところはその人の運気を変えるということを痛感しているそうです。

 

 

賃貸戸建て

ある住宅メーカーさんにお願いして、最新のアパートを見せていただきました。

 

外階段ではなく、廊下も階段も建物の中に収めたホテルのような仕様でした。

 

昔と比べると、セキュリティーも、ネット環境も、住み心地も、格段に進化しているようでした。

写真 ↓↓ (アパートにはとても見えません)。

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しかしながら投資家目線で言うと、そういった優良アパートは利回りが低いのです。

 

もともと土地があり、その上にアパートを建てる場合は採算が合うのかもしれませんが、その場合(畑を耕していたなど)立地が悪い場所が多く、建物が10年以上たった時に「空き家リスク」が一挙に高くなる可能性があります。

 

ひどい時は、途中で当てにしていた大学や工場が移転するなんてこともあり、その場合は目も当てられません。

 

投資ブームで中古アパートの売買が盛んでしたが、「売り建て」や「建売り」の新築アパートや新築賃貸マンションの販売を得意とする不動産会社もあります。

 

私は借入れに頼らず「お金を貯めて、収益物件を購入する」というスタイルを貫いていますが、そうするとあまり高額な投資はできないし、数も限られ「年に一つ購入できるか、できないか」といった状況になります。

 

が、それこそが「分相応の投資」であって、見栄や焦りで背伸びをしてはいけないと思っています。

 

今はコインパーキングやコインランドリーの投資に注力していますが、もし住宅系への投資をするなら「賃貸戸建て」が自分にとってはベストの投資ではないかと思っています。

 

掃除は神事

神道的生き方の具体的作業として重要なのが掃除。

 

私も鍵山(秀三郎)流掃除道の弟子なので、たぶん人の20倍くらい掃除してきたのですが、掃除に対する気持ちや考えは結構ブレてきたように思います。

 

が、ここにきてようやく「掃除は神事だ」という心境に落ち着きました。

 

神事なので、たまに掃除の時間を短縮することはあっても、雑な気持ちで取り組んではならないのです。

 

かつては早朝に会社に出社し、2時間以上かけてピカピカにしてきたのですが、最近は会社の掃除はスタッフに任せています。

 

私の掃除はもっぱら自宅とコインパーキング。

 

自分でコインパーキングを清掃して回っている間は、当社のコインパーキング事業は大丈夫だと思っています。

 

掃除には目に見えるキレイさ維持だけでなく、ケガレや厄を払い落とすという効果があります。

 

ある会社が社用車の掃除を徹底して行うようにしたところ、目に見えて事故が減ったそうです。

 

優秀な工場は例外なく、機械も床もピカピカに磨き上げられています。

 

行き届いた掃除が製品不良率を落とすというのは、ちょっと考えても納得できることです。

 

自宅の掃除はモノの処分から始めるのが一番です。

 

モノが多いと、何事につれ時間が取られるのです。

 

モノが少ないと掃除がしやすくなります。

 

汚いところをキレイにするのは大変ですが、きれいなところをキレイにするのは、とても楽なのです。

 

シンプルライフでいいじゃない。

神道に即した生き方をしていこうと思います。

 

まずはシンプルライフ

 

本当に自分が大切にしたいものだけを残し、あとはバッサリ断捨離してもいいのかもしれません。

 

人生は短いのに「何もかも」取り入れようとするから「ややこしい」のであって、生き方をシンプルにしたら実に楽だし、むしろ果実も大きくなります。

 

経営的に言うなら「売上減の利益増」といったところかもしれません。

 

趣味も、あまりに時間がかかり過ぎるものや、お金がかかるものには手を出さない方がいいかもしれません。

 

若い経営者の団体などに入ると、事業がスゴく成功し、飛ぶ鳥を落とす勢いのある人たちが時たまいます。

 

そういった人たちの中には遊びも派手な人がおり、あこがれ半分、見栄半分でお付き合いし、同じようにふるまっていると、気がついたら会社も健康も家庭もおかしくなっていたということがよくあるのです。

 

実際、何人もそういった人たちを見てきました(自分がそうならなかったのは紙一重の差です)。

 

以前、上場会社の創業一族のドラ息子が、会社のお金100億円をギャンブルで溶かしてしまい、懲役刑に処せられていたことがあります。

 

その人の本を読むと、経営者仲間にも「不良グループ」のような存在があることを知りました。

 

その不良グループの何人かはすでに会社を潰しているのですが、ちゃんと会社が回っているところもあり、その辺が一概に断言できない微妙なところです。