アレクサンダー・フレミングはバクテリアを研究していたのですが、あるとき見知らぬ菌が実験用のバクテリアを殲滅していることを偶然に発見しました。
パーシー・スペンサーはレーダーを開発する技術者でしたが、レーダー装置の前を歩いていた時、ポケットに入れていたチョコレートのバーが溶けていることに気づきました。
ここから「チン」するオーブン(マイクロウェーブ・オーブン)が生まれたのです。
ロイ・プランケットは冷蔵装置の研究中に、偶然白い粉を発見し、それが後に「焦げつかない調理器具」に使われるテフロンだったのです。
このように科学や技術において、意図しなかったのに大発見につながる現象をセレンディピティと呼びます。
これは実は日常生活でも起こることで「素敵な偶然」とでも名づければいいのかもしれません。
しかしながらセレンディピティがやって来る前に、膨大な努力があったり、日頃の心がけの良さがあったりするように思うのです。
グライダーの長時間航空記録を持つ人の話ですが「最高に良い上昇気流は、年に1度あるかないかだが、その時に準備万端だった者だけが、そのチャンスを活かすことができる」とのこと。
セレンディピティ「素敵な偶然」を見逃さずに、それをモノにできる自分でありたいものです。