不動産投資

個人の不動産投資の本を読んでいると、面白いことが書いてありました。

 

例えば1棟の賃貸マンションを借入れで購入した場合、フリーキャッシュフローが、物件価格の1%ほど残るのだそうです。

 

例えば1億円の物件なら年間100万円が手元に残ります。

 

仮に10億分の収益物件を持っているとしたなら1,000万円。

 

1,000万だと、ちょっとした年収だと錯覚してしまいます。

 

が、これはあくまでも物件の補修費として残しておくべきお金なのです。

 

それを大抵の人が勘違いして、ついつい高級車を購入したり、海外豪華旅行をしてみたりして、使ってしまうのです。

 

そういう贅沢は本業で稼いですべきであって、不動産投資の手残りキャッシュを生活費や贅沢に使ってはいけないわけです。

 

不動産投資を大規模に展開している(大規模というのは100億円以上という意味)税理士さんの話を聞いたのですが、本業の税理士業がうまくいき、若い頃、自分でも株を始め、色々な投資を手掛けてみて、結果2億円の損を出したとのこと。

 

自分でも「よく破産せずにすんだものだ」と思っているそうですが、そうならなかったのは、やはり本業で稼ぐことができていたからです。

 

本業が好調だと、銀行もいくらでも融資してくれます。

 

この税理士さんの場合、自分の物件を管理するため、賃貸管理の会社までこしらえ、今では15名ものスタッフがいるそうです。

 

顧問先の8割が不動産オーナーとのことで、その人たちが保有する収益不動産の管理も請け負っており、もうこうなると、そこらの不動産屋顔負けです。

 

商売の才覚に満ちた人たちを、今までいっぱい見てきたのですが、「自分も同じようにできるのだ」といった錯覚をするとドツボにハマります。

 

私自身は無借金で一つ一つ収益不動産を増やしていくしか能がないと、改めて自戒しているところです。 

 

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