でかい目標

ある経営コンサルタントから「2020年ビジョン明確化シート」というのをいただきました。
書けば夢や目標の実現が格段に高まるのは、もう十分に経験しているので、真剣にそのシートに書き込んでいきました。
自分がいつも考えていることについては、ホイホイと筆が進んでいきました。

その中の質問で「どのような経営者になっているか?あなたがなっているべき理想の経営者とは?」というのがありました。
「自分の理想の経営者って、一体どんな人のことだろう?」と、色々と頭の中で思いめぐらしました。
が、どうもピンとこないのです。

ふと「今の自分」が自分が思っている理想の経営者ではないだろうかという考えが浮かびました。
けっして驕り高ぶって言っているのではなく、また現在時点でのレベルは大したことがないのですが、自分の今の姿勢を自分自身がかなり気に入っていることを発見し、とても驚いたのです。

そうとなれば話は早く、もう迷うことなく、今の方向で精進していけばいいだけのことになります。
私は私であって、稲盛和夫さんや鍵山秀三郎先生のようにはなれないし、またなる必要もありません。

経営コンサルタントと3時間ほどジックリ話し込みました。
2020年の時の営業利益を書く欄もあり、私のいつもの癖で、ちょっと野心的で大胆な数字(大ぼらとも言います)を書き込みました。
ところがコンサルタントから「どうしてそんなショボイ数字しか書けないのか?」との指摘があり、これにもまたビックリ。

「じゃあ、どれぐらいの利益が妥当なのか?」という私の質問に、コンサルタントはざっとその10倍の数字を挙げました。
「今の延長線で考えているから、その程度の目標額しか出ないのだ。大きな目標額を設定し、発想を変え、どうすればその目標に近づくのかの知恵を絞るのが本来あるべき姿」とのことでした。

確かにその大きな目標額を達成しようと思ったら、日頃の小さなことは気にしている暇がなく、どんどん突き進んでいくしかありません。
自分自身で勝手に可能性への制限を加え、小さな目標額で安心しようとする傾向があったことも否定できません。
自分の頭の中だけにある制限を、ドンと突き破れるかどうかが、今後の人生がガゼン面白くなっていくか否かの分岐点なのかもしれません。