上海のパジャマ姿

私が習っている英会話の外人講師たちが、日本のどんな所に住んでいるかと言うと、日本人の感覚的には“ちょっと”危ないエリアが多いのです。
ホームレスが道端で寝そべっている地域や、中には売春地帯に住んでいる人もいます。
彼ら彼女らは地域に対する偏見がないし、何よりも家賃が安いという魅力があるから、そういったところに住んでいても平気なのでしょう。

英語のテキストで、上海の人たちはパジャマ姿で平気で買い物に行ったり、バイクに乗ったりするという記事がありました。
海外の一流レストランで中国の人たちが入って来ると、途端に良い雰囲気が壊れてしまったという経験を何度かしている私は、公共の場でパジャマ姿なんてあり得ないし、それは中国人独特の「非常識」だと思いながら、その記事を読んでいました。

ところが「ディープ大阪」に住んでいるアメリカ人男性の「大阪でもパジャマ姿でスーパーマーケットで買い物をしているオバちゃんはちっとも珍しくない」との話に私はビックリしてしまいました。
少なくとも私が知っている限り、宝塚ではパジャマ姿は皆無です。

上海と大阪は姉妹都市を結んでいるようですが、それぞれの下町住民の普段着がパジャマ姿という共通点もあったのですね。
もっとも大阪でも、梅田や心斎橋ではさすがにパジャマ姿は見かけないと思います。
しかし普通の人がちょっと腰を引くようなエリアでは、パジャマは街歩きのドレスコードではO.K.ということになっているのでしょう。

上海の話をもう少しすると、夏の暑い上海ではパジャマは着やすく、洗濯もしやすいので、普段着には適しているのだそうです。
パジャマで街を歩くのはワーキングクラスの男性や庶民階級のオバちゃんだけかと思っていたら、高所得者用に何万円もするパジャマも売り出され、差別化に役に立っているとのこと。
もう「わけわからん」話であります。

大阪のオバちゃんは「おせっかいで、遠慮がなく、ズケズケとモノを言い、常に飴ちゃんを持ち、ヒョウ柄の服を着ている」と言われ「一種独特の評価」を得ています。
が、もしかすると上海のオバちゃんたちの方が、大阪のオバちゃんよりも10倍ぐらい個性的かもしれないという気がしてきました。
大阪のオバちゃんが上海へ行ったら、違和感なく地域に溶け込めそうですが、ひょっとしたら、そこでは少々上品に見えるかもしれません。