昔(戦後)の写真

宝塚市の昔の写真を集めた本を買いました。
宝塚駅周辺なども“ごろっ”と変わっているので、懐かしい写真もいっぱいありました。
当社もこの30年ほどの間に宝塚駅周辺で4回も移動しています。
私個人においても、やはり宝塚駅周辺で4回引越ししています。

昔の写真を見ていて非常に面白かったのが、小学校の運動会での写真。
父親たちが走る競技をしている写真があるのですが、お父さんたちはみんなスーツ姿にネクタイをして、しかも革靴のまま走っているのです。
ちょっと公的な集まりにはスーツにネクタイ姿で行くという暗黙のドレスコードがあったのかもしれません。

ずっと時代が下った、私が20代、30代の頃でも、パーティーなどでは必ずスーツにネクタイで行かなければ、場から浮いてしまう雰囲気がありました。
世界的に見ても服装は”どんどん”カジュアルに流れているように感じます。

多分、昭和20年代、30年代は、成人男性にとってカジュアルウェアというのがなかったのではないかと思うのです。
ゴルフが普及し「ゴルフウェア」というのが世に定着し出してから、日本の男性にも「外出用のカジュアルウェア」というのが見つかったのだと思います。
それまでのカジュアルウェアはステテコ姿だったのかもしれません(そこらの近所だけなら、その姿でO.K.でした)。

私個人でも仕事に打ち込んでいた頃は、スーツ姿かパジャマ姿かのどちらかであって、その中間の服はほとんど持っていなかったように思います。
オシャレに目覚めたのはごく最近なのです。

今は1年の半分以上はノーネクタイの「クールビズ」でO.K.で、おかげで日本のビジネスマンは随分助かっているはずです。
海外へ行って日本の男性を見かけると、まだまだダサい人も少なくないのですが、全体的なオシャレレベルは格段に向上していると思います。
社会が成熟すると、オシャレな男性が増えるのです。

昔の宝塚市の写真で、初詣を撮ったものもありました。
大勢の人たちが集まっているのですが、全体的に暗い服装で、それを見て「なんだか今の北朝鮮の写真と似ているなあ」という感想を持ちました。
やはり経済のレベルが上がるにつれ、人々の服装も明るくなっていくのでしょう。
服装だけから見ると、北朝鮮は日本より50年遅れている感じがします。