大阪市福島区・「楽心」

和食には器の魅力が3割ぐらい占めているのではないでしょうか。
従って一流の和食のお店では例外なく、いい器に料理が盛られて出てきます。
料理だけでなく、器も楽しむことができるのです。

「北大路 魯山人(きたおおじ ろさんじん)」は美食の追求だけでなく、それらに合う器まで自分で作ってしまいました。
人間的には傲岸不遜だったようですが、魯山人の作品は極めて魅力があります。
若い時は経済的な面だけでなく、そういった教養的、精神的な面で、一流の日本料理を愛(め)でる余裕がないのかもしれません。

「楽心」には若い夫婦で一生懸命お店を盛り立てていこうという意気込みが感じられます。
こちらはその意気に感じ、ひたすら戴くだけ。
美味しかったです。
ご馳走様でした。