福井への出張 その3

早朝に福井の街を散歩してみました。
県庁所在地ですが、人口は20数万人で、宝塚とそんなに変わらないわけです。
古いお店も多く、店の魅力がそのまま街の魅力につながっていくのだということに気がつきました。
そういう意味では商店主には、自分たちが食べていくだけではない、もっと大きな使命があるということなのです。

お店をピカピカにし、最先端のモノやソフトを取り入れ、最高の技術を追求していくべきなのです。
一つの一流店が、まわりの店にも刺激を与え、そこからどんどん街が活性化されていくのかもしれません。
全国チェーンのお店は、大きく広がっていっただけあって、ノウハウがいっぱい詰まっています。
地方都市の昔からの店と比べると、やはり洗練されていると思うのです。

くすんだ喫茶店と「スターバックス」とじゃ、街に与える影響が雲泥の差となります。
私は街の小さな不動産店を経営しているわけですが、小さな自分の殻にこもり、食べていけることで満足してしまい、発展繁栄を目指さないことは許されないことなのです。
そういうことに気づくだけでも「旅」は自分にとって大いにプラスになると思いました。

以前、ある中国地方の城下町に行った時は、駅前商店街は完璧にシャッター通りでした。
そこには保守大物政治家もいるのですが、政治の力ではどうしようもないということがよくわかりました。
幹線道路には全国チェーンの大型店が来ており、人々はそこにクルマで買い物に行くのでしょう。
いずれにせよ、古くからの地元のお店は壊滅状態でありました。

福井の街は、さすがにシャッター通りではありませんが、ところどころ「売り店舗」や「貸し店舗」の看板を見かけました。
「もし自分がこの街で商売するとしたら、何をしたらいいだろうか?」を考えながら歩いていました。
繁盛店の食べ物屋さんを目指すのがいいかもしれません。

ほかに考えられるのは、塾や予備校の教育産業。
地方都市でも「元・城下町」のようなところは、教育には熱心だと思うからです。
ただし、もう大手の塾が確か進出していたように思います。

大手の不動産業者は”ほとんど”進出していなかったように思います。
それだけ市場が小さいということなのかもしれません。
しかしこういうところは逆に狙い目で、大手がいない場所でダントツ・ナンバーワンになると、ものすごく繁盛するという例を、私はいくつも知っています。