「大事」のための時間の確保

ブログを書いていて「いいこと」の一つに、経営や生活や生き方の指針が得られるということが挙げられます。
書いている途中インスピレーションのように、今後の進むべき方向が見えてきたりします。
インスピレーションが降りるとまでいかなくても、書くことによって、頭の中でゴチャゴチャになっていた考えが整理整頓され、実にスッキリしてきます。

前2回のブログで、今年中の目標3つと中期(3年)の目標がハッキリしました。
目標がはっきりした時点で、半分達成したのも同然のような気がします。
自分の持つ能力、エネルギー、時間が集中できるからです。
今年中の目標は「ドイツ語のマスター」、「英語の本を月10冊」、そして「本の出版」です。
中期の目標は「世界経済の動向を研究し、本を出す」です。

そうなると目標が実現できるか否かのカギは「時間の確保」に尽きるわけです。
どう時間を配分するかというよりも、いかに余分な時間をカットするかを考える方が、時間の確保はずっと手っ取り早いと思うのです。
岸信介の晩年の信条が「転ぶな、カゼひくな、義理を欠け」だったそうです。
義理堅く、いろんなお付き合いに顔を出していたのでは、老齢者の健康にとってよくないのです。
ちょっとニュアンスは違うかもしれませんが、還暦前の人間(私のこと)が、30代の時のように人脈づくりのために、会合やパーティーをハシゴするようなことをしていたのでは、人生の本筋が成就できないのです。
従って人とのお付き合いを、少し絞っていかなければならないかもしれません。
即ち「義理を欠く」であります。

渡部昇一先生も基本的には冠婚葬祭をお断りしておられるのですが、あまりに不義理ではないかと“やや”後ろめたさを持っている頃に結婚式の招待状などが来ると、ついつい出席の返事をしてしまうことがあるのだそうです。
そして後悔するというパターン。
「大事(本筋の仕事)」のために「小事」を犠牲にする勇気が必要だということなのでしょう。