ダントツ経営 その3【個人編】

会社の方のダントツは「累積商品」と「店近(みせちか)」というキーワードに集約されました。
では個人としてのダントツは何でしょう?
まず頭に浮かぶのは「読書量」。
いま月に100冊の本を読んでいっているのですが、ビジネスマンではまずいないはず。
これはやはり「ダントツ」に挙げてもいいのではないかと思います。

私は本を借りて読むということができず(借りたら返さなければならないという強迫観念が強すぎるので)、読む本はすべて購入しています。
毎月の本代は10数万円。
その分「飲み代」や「ゴルフ代」はゼロです。
ちなみに会社も交際費はゼロです(いいのか悪いのかは分かりません)。

本を読むのも、まずは知的好奇心が必要だし、本を買う経済力もバカにできないし、読んだ本を置いておく場所も必要です。
幸い三拍子そろっているので、躊躇なく読書三昧を楽しむことができています。
ただ同好の士がまわりにあまりおらず、少々さびしい気がしております。

私は高校生の時から本を読み出したのですが(それ以前はどちらか言うとアホでした)、読書に関しては学生時代に渡部昇一先生の本を読んだことが決定的な影響力をもたらしました。
渡部昇一先生いわく「まわりの大学教授を観察していると、定年後もますます精力的に仕事をしている人と、全然ダメになってしまう人がいる人がいる。この差は何かと考えたら、個人蔵書を手元に持っているかどうかだった」とのことです。

つまり個人図書館の所有が知的活動には不可欠ということなのです。
渡部昇一先生は「大島淳一」という別名で、潜在意識の偉大さ(例えば『眠りながら成功する』を書いておられるのですが、私も個人図書館を潜在意識の中で念じていたら、本当に実現してしまいました。
渡部昇一先生の蔵書15万冊分の個人図書館には及びもつかないのですが、私は3万冊の図書館を持っています(本に関しては、いくら自慢してもいいそうです)。

どんな本でもそうなのですが、本には著者が持つ最高のものを出し切ろうという思いがあります。
本には何でも書いてあるのです。
人生で大切なことはすべて本から学べます。
本は知的生活のコア。
これをエンジョイしない手はないのです。