ドタバタせずに、しっかり勉強

deguchi2012-01-07

震災や世界経済の悪化で、ついつい「景気は悪い」と思い込んでしまいがちです。
しかしじっと観察していると、儲けている人は少なからずいるわけで、そうした人たちは黙っているから分からないだけなのです。
私の友人も「景気が悪いから、自分の会社の業績が悪いのも仕方がない」と思い込んでいる間は、売上が落ちて四苦八苦していました。

しかし「中小企業の業績なんて、経営者によってどうにでもなる」という話を聞いて、考え方を180度変えたところ、本当に不思議なぐらい良くなっていき、結局今期は過去最高の利益が出たそうです。
友人いわく「まわりの不況感に騙されてはいけない」。

資金繰りでピンチな場合は別ですが、仮に暇になったとしても、どんと構えて、次のステップに向けて勉強していくべきではないでしょうか。
個人であれば何かの資格を取るのもいいかもしれません。
ある司法書士は、本業が暇になったのを幸い、「土地家屋調査士」の資格を取る準備をしています。

不況だけではなく真逆のバブルの時でも、勉強に力を入れ出した会社があります。
ある建設会社は、昭和末期のバブルの時に、あまりにまわりが調子に乗っているのを見て「こんな状態がいつまでも続くわけはない。この際、自分たちは『建築』のことを徹底的に勉強してみよう」と社内勉強会を始めたのだそうです。
結果、営業マンであっても「二級建築士」の資格を取る人が出てきたりしました。

バブルが崩壊した後、当面の経済はガタガタだったのですが、しばらくしてからアパート・マンション建設の大ブームが来たのです。
それまで地道に行ってきた「建築の勉強」が、そのブームに大いに威力を発揮したことは言うまでもありません。
今はその建設会社は、無借金で財務内容もよく、また地域ナンバーワンとして、他の建設会社の追随を許さない存在となっています。

2012年は世界経済的には、やはり厳しい年になると思います。
欧州の金融危機や中国のバブル崩壊が本格的になるからです。
でも ”So, what?”(「で、それがどうした?」)なのです。
もう一度言います「中小企業の経営なんて、経営者の考え方次第でどうにでもなる」。

私自身はジックリと経済の動きを見極めたいと考えています。
ひょっとしたら「いったん休憩」の時期かもしれません。
その場合は私も猛勉強態勢に移行するつもりです。