ここしばらくの出来事

カノンが月曜日に亡くなり、その週の土曜日に私が入院するとは思いもしませんでした。
今年の10大ニュースの1番と2番を占めるような出来事が続けて起こったのにはビックリしています。
カノンとは私の書斎で一緒に寝て、早朝一緒に散歩に出かけていました。
生前からカノンが亡くなったら足腰経たないぐらいのショックを受けるだろうなと思っていたのですが、意外に元気にしています(とはいえ入院しました)。

カノンは人なつこいので、みんなから好かれておりました。
悪意のカケラもない天真爛漫さに癒されることしばしば。
カノンが亡くなってから、いろんな人から花束が届きました。
これほどお花を頂けるワンちゃんも少ないのではないかと思います。
「私らが死んでも、こんなにお花が送られてくることはないんちゃうやろか」と家内とは話しております。

胃カメラ検査をし、そのあとすぐ会社に出ようと思っていました。
胃カメラ検査は、麻酔をかけて寝ている間に行われるのですが、麻酔から目覚めるなり「キズが深いので、そのまま入院してください」と耳元で医師から言われました。
瞬間思ったことは「あれ、またか」。
まあしかし、ショックはショックでありました。

幸いだったのがカバンにパソコンを入れてきたこと。
すぐに予定のキャンセルの連絡や会社への指示をメールで行いました。
本もあとで家内に大量に持って来てもらい、病院の個室はすっかり「知的生産工房」になりました。
丸4日間で36冊の本が読めたわけですが、集中するとそれぐらいはわけなく読めるという自信につながりました。

読書に関しては、この入院中に一段高い「境地」に達したのではないかと感じます。
それが証拠に退院してから家で「夕食前にちょっと本でも読んでおこうか」と読み始めたら、あっという間に4冊読破してしまったのです。
神がかりといっては大げさなのですが、明らかに入院前と退院後とでは、読書能力の次元が違ってきているような気がします。

カノンのことや私の入院のことで、社員の人たちがよくしてくれ、また迷惑もかけているので、退院したら「全快祝い」をみんなに贈ろうと思い立ちました。
パッと浮かんだのがパナソニック電動歯ブラシ「ドルツ」。
どうせ退院しても買いに行く時間がないだろうからと、病室からインターネットで注文しました。
品物は私の退院と同じ日に届きました。
さっそく社員のみんなに配ったという次第です。
まこと便利な時代になったものです。