カノンのこと

3日ほど前に書いた文章ですが、気持ちが少し落ち着いたので出したいと思います。

カノンが亡くなりました。
10月24日16:45逝去。
享年7歳でした。
先代のキアヌの時もそうでしたが、家で一緒に住んでいたワンちゃんは完全に家族と同然で、心底悲しく思います。

カノンは前日まで、いつもより元気はないものの、食事も普通通りで、まさか今日亡くなるとは思いもしませんでした。
たまたま昼前に私が自宅に帰ったところ、急に具合が悪くなったカノンを、家内が動物病院に連れて行くところでした。
東京にいる娘も久しぶりに実家に帰ってきていて、家族が揃うことなどまずないのに、偶然にも一緒に向かうことになりました。

病院に向かう途中、発作を起こし下血した時点で完全に覚悟を決めました。
病院で発作止めの注射をしてもらい、点滴をしている間も意識は戻りませんでしたが、そのまま自宅に連れて帰ることになりました。
家でも息は多少荒いのですが、そのまま意識のないまま寝ておりました。
2時間ほどカノンを囲んで、家族3人が珍しく団らんの時間を取れたのは奇妙な幸運でもありました。

カノンの病状をひと言でいえば劇症肝炎。
肝臓の数値は以前から悪く、年々悪くなる一方だったのですが、本人は元気で、肝臓の悪さのことは全くピンときませんでした。
ところが1週間ほど前の検査結果が、異常をまだ超えたような数値で、ちょっと深刻にならざるを得ませんでした。

ここ3日ほどは散歩の距離も短くなる一方で(途中で帰りたがるので)、特に前日は、あんなに大好きだったリンゴを食べようとしないのです。
これはさすがにショックでした。
ゴハンを食べなくなっても、リンゴだけは最後まで欲しがるに違いないと思い込んでいたからです。

カノンが来てからの7年間は本当に幸せでした。
カノンもたぶんたっぷりと幸せだったはずです。
子はカスガイと言いますが、ペットも同じ。
私が海外に行った時なども、家に送るメールは「カノンは元気ですか?」で始まりました。
カノンを亡くしてまだ数時間しか経っていないのですが、これからいろいろな場面で「あっ、カノンはもういないんだ」と感じるに違いありません。
「あれよあれよ」と言う間に逝ってしまったのですが、長く苦しむこともなく、最後まで本当に「親孝行」な子だったと思います。
カノン、ありがとう。