「健康」に興味津津

夜早く寝る努力をし、朝早く起きる。
この方法がけっこう知的生活にいいものだから、ここしばらく続けているところです。
早朝の時間がもし金貨とするなら、夜10時以降の時間は「おもちゃの貨幣」くらいの差があります。
ただし夜9時までに寝ると、食事から寝るまでの時間が少なすぎ、胃に負担がかかることが分かりました。
したがって寝る時間は9時半を目安とすることにしました。

医者である帯津良一さんの本を読むと、その考え方や治療法に「あたたかさ」を感じます。
実に自然で「タオ」の世界に結びつくような生き方。
西洋医学だけでなく、体にいいものはすべて取り入れていこうという姿勢には共感できます。
今70歳代ですが(1936年生まれ)、年を重ねるごとに医者としての腕と幅を広げていかれるような気がします。
日野原重明さん(1911年生まれ)という現役のスーパードクターがおられますが、帯津良一さんもその後を追ってゆく存在になるに違いありません。

帯津良一さんの本を読んで「ホメオパシー療法」のことを知りました。
「似たような現象を起こさせるものを使って治療する」という方法です。
つまり「似たものが似たものを治す」。
例えばマラリアの特効薬に「キニーネ」があるのですが、キナの葉を食べるとマラリアそっくりな症状が出るそうなのです。
そのキナの葉から作ったものがキニーネ

ある症状で苦しむ患者に、もっとその症状を起こさせるわけにはいかないので、ホメオパシーに使う薬(レメディ)は極めて少ない量にしなければいけません。
少なければ少ないほどいいという不思議さ。
物質性を極限にまでなくしてしまい、最後に残った「霊魂」の部分が症状に働きかけるというわけなのです。
「霊魂」を「理念」や「スピリッツ」や「根本の核」や「波動」と言い換えてもいいかもしれません。

その患者の人生観をも含めた全体像を把握し、それに相応(ふさわ)しいレメディを調合するのです。
レメディに中には心に働きかけるものもたくさんあります。
怒り、悲しみ、イライラ、不安、うつなど、すべての感情が対象になります。
「物質でないものを、物質でないもので治す」というのはもう医学の領域を超えて、偉大な宗教家(例えばイエスさま)の世界ではないかと思ったりもします。