年輪経営

人生は短いし、1日の時間は限られているので、「やること」と「やらないこと」を最初に決めておくことが大切だと思うのです。

「やるべきこと」を決めなかったり、それが分からずにいたりすると、「やらなくてもいいこと」ばかりやっていたり、ひどい時には「やってはいけないこと」を一生懸命にやっていたりします。

会社でも同じことで、役に立たない(作ったところで誰も見ない。従って意味ない)書類を昔からの慣習だけで、残業してまで作成したりしているなんてことが往々にしてあるのです

今の私の座右の銘は「ムリしない」であります。

「ムリしない」には、単にセーブするというだけではなく、「自然体で最大効率を目指す」というポジティブな意味も含まれています。

私の睡眠時間や勉強時間は、年齢を重ねるごとに増えています。

一方、食事や仕事の時間は減っています。

不思議なことに、会社を小さくすればするほど、また私自身の労働時間を減らせば減らすほど、自由に使えるキャッシュフロー可処分所得)が増えてきました。

自分の能力や年齢や性格を把握して、それに見合った器の仕事をこなしていき、バランスの良い生き方をしていると、勝手に幸せになるようにできているようなのです。

「かんてんぱぱ」の塚越寛さんの本を読んでいると、売れるからといって余計に売ろうとしてはいけないし、余計に作ろうとしてもいけないということが書かれています。

商売なんだから、いい時もあれば悪い時もある。

そういったものを乗り越えて、毎年年輪を刻(きざ)んでいくような経営をしていくことが説かれています(これを「年輪経営」と呼びます)。

あと「わずか」30年しかない現役時代を、自分の納得できる生き方にしたいものです。

会社も人生も「年輪経営」で行こうと思うのです。