はいチーズ!

普段は自分の顔をチェックすることなど、ほとんどありません。
どんな時にどんな顔をしているかはよく分かりません。
鏡を見れば分かるではないかということですが、それは「鏡を見る時の顔」であって、普段の顔とは違うかもしれません。

ウェブレッスンではパソコンの画面に自分の顔と先生の顔の両方が出ます。
真剣にレッスンを受ければ受けるほど、私の場合、結構コワイ顔をしているのです。
いつもこんな顔をして仕事をしているのかと思うのですが、だからといっていきなりニコニコするのも変なので、そのままにしております。

先日、あるミニコミ誌から取材を受け、しっかり写真を撮られる機会がありました。
今は自己顕示欲や「目立ちたい願望」からは、かなり距離のある生活をしているので、取材自体をお断りしようと思ったのですが、結局はお受けしました。

私は今まで取材する側に立つことがよくあり、人に取材のお願いばかりしておきながら、いざ自分が取材される話がある時にお断りするのは、潔(いさぎよ)くないと思ったからです。
またちょっとビジネスに関係する取材だったので、取材されることによって、それを商売につなげたいという下心も多少ありました。

インタビューを受けたあと、バカチョンカメラで2枚ほど写真を撮られるのかと思っていたら、プロのカメラマンに100枚ぐらいのショットを取られました。
たかが私の取材に5名ぐらいのスタッフの方が来られており、ちょっとした芸能人なみの待遇でありました。

そんな事とはつゆ知らず、私は着物を着るチャンスとばかり羽織袴で向かったのです(まあ、正解でしたが)。
日本の男性が一番カッコ良く見えるのは羽織袴姿に決まっているのですが、インタビュー中もずっとプロのカメラマンがカメラを構えているので、一貫して緊張しておりました。
多分やっぱりずっとコワイ顔をしていたに違いありません。

今でもカメラを向けられると、どんな顔をしたらいいのかよく分かっていません。
自然な顔をするのが一番だと思うのですが、無理やり笑うのは、私の場合自然ではないのです。
「笑顔」の練習もやっとくべきだと、冗談抜きに思っているところです。