既存事業と「明日の事業」をつなぐもの

経営というのは数値管理や社内管理の良し悪しが問われます。
しかし管理よりももっと大事なのが「将来を見る目」。
どんな市場でやっていこうとするのかを決めなければなりません。

釣りをするのに、まずは魚がいるところを探さなければなりません。
肝心の魚もいないのに、釣りの技術を磨いたり、立派な道具を用意したりしてもムダというもの。
魚がいっぱいいる場所を発見しても、釣り人がそれ以上にいるところは、やっぱり漁場には向いていないのです。
ましてや自分よりも高度な技術を持ったり、大規模漁法を取る強力なライバルがいたりする場所からは、さっさと逃げるのが一番。
そんな場所は「労多くして益少なし」なのです。

レッド・オーシャンで血みどろの戦いをして消耗するより、ブルー・オーシャンを発見して、ゆったりと成果を上げる方が、よっぽど賢いと言えます。
「自分が一番得意な分野で活躍できるブルー・オーシャンはどこなのか?」をもっとジックリ考えてみる必要があると思うのです。
そのブルー・オーシャンは個々によって違ってくるはず。

「自分にしか出来なくて、世の中の役に立つもの」は何だろうと考えています。
かつては営業は得意だったのですが、今は全然ダメ。
しかし文章を書くことが出来ます。
また月に100冊の本を読んでいます。
月に100冊読書している人は、私のまわりでは皆無です。
語学は得意とは言えないまでも、少なくとも興味はムチャクチャあります。
つまり「ことば」を使う仕事は自分には向いているかもしれないのです。

「明日の事業」として3つの分野を考えています。
一つは「投資業」。
もう一つが「著述業」。
そして最後に「デグチ・メソッド(社会人のための語学習得システム)」の開発。
これらの事業に自分がワクワクするかと問えば、やはり相当ワクワクするわけです。
従って方向性としては間違いがないように思います。

それらを成就するためには、今後の精進が問われ、その覚悟はしているつもりです。
睡眠と食事以外は、すべてアウトプットかインプット、即ち仕事か勉強かに精を出したいと思っています。
しかしこれらの事業は、まだ海のものとも山のものとも分かりません。

従って既存事業(当社の場合は仲介や管理)と「明日の事業」の間をつなぐものが必要になってくるのです。
それが何かと言えば、やはりコインパーキング。
コインパーキング事業をもう少し積極的に展開していこうと考えています。
コインパーキングはまだ歴史の浅い事業です(まだこの世に出現してから20年ほど。パソコンと同じぐらいの年数です)。

地域も特化し、専門性も深め(例えば小規模パーキングを数多く増やしていく)、研究も重ね、大手運営会社と競合しない分野でやっていこうとするのが当社の戦略です。
仮に大手と競合になれば、競い合って高く借り上げるのではなく、その現場からサッサと逃げ出す方法を取ろうと思います。
コインパーキング事業におけるブルー・オーシャンを狙っていきたいと考えています。