2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

一倉(いちくら)定(さだむ)先生は「経営者はコストダウンなどに意識を取られることなく、常に市場の変化を見て、市場に合わせて会社を変えていかなければならない」と、よく仰(おっしゃ)っていましたが、Tさんの新しい方針は、まさにその核心を突くものです。…

今は収益が上がっていても、いつ市場が悪化するかも分かりません。 その時にはすぐに撤退できるように、途中解約が出来る契約条件で借りているそうです。 また直接案内しなくても申込が取れるように工夫をしているとのこと。

現在はマンスリーや小口化サブリース用の物件を、流通市場に出ている中から(仲介手数料を支払って)借上げる方針にしました。 結果、物件の仕入担当者が不要になりました。 また売上げが見込める物件だけを仕入れることが出来るようにもなりました。

3年後・5年後を楽しみにしてオーナーを継続訪問し、将来の管理受託のために人も採用して、今年の利益は赤字であっても、オーナー開拓に時間とコストを割いてきたそうです。 ところが賃貸市場が大きく変わり、受託しても簡単には成約できなくなってしまいまし…

管理の受託も今は積極的にはやっていないとのこと。 これまでは、地域の物件をパトロールして、くまなく受託活動をしていたのですが、これもやめたそうです。 くまなく受託すると、それぞれの物件をどのように料理していいかわからなくなり、担当者にまかせ…

今は逆に、ある程度まとめて発注し、施工管理を簡単にして、極端に言えば日程管理だけで済むようにして、特定の担当者だけではなく、社員の誰でもがリフォームを受注できるようにしたそうです。 リフォームの利益率は減りましたが、人手も少なくてすみ、人件…

リフォームも、従来は少しでもコストダウンを計ろうと、かなり細かく分離発注していました。 材料もいろいろ比較して材料だけを問屋から仕入れ、職人もできるだけ細かく分離。 その結果10%程度のコストダウンができたそうですが、一方で施工管理が難しくな…

以上のような観点から考えると、下記のような方針が自ずと出てきたそうです。 ○営業マンの力量に左右される客付仲介はやらない ○難しいコンサルティング営業は、ネットワークを活用し専門家にやってもらい、自らはコーディナーターに徹する(基礎知識程度は…

Tさんは経営方針を根本的に変えました。 次のような条件に合う事業だけに絞ってやっていく方針です。 〇人を増やさなくとも、量が増やせるビジネス 〇仕組みが完成すればだれでもできる、やさしいビジネス 〇環境が悪化したら、すぐに撤退できるビジネス 〇…

時代の動きに自社を適合させる

東京で不動産店を経営しているTさんからメールをいただきました。 Tさんとは5年ぐらいメールの遣(や)り取りをしているのですが、ずいぶん参考になることがあります。 特に最近のメールは、的確に物事の本質を言い当てていることが多く、スゴミすら感じること…

四十代は世の中が分かってきて、まわりから頼りにもされ、ちょっと面白い。 五十代はこれに輪をかけて面白くなるわけです。 私の経験では、年々面白くなっていきます。 努力を続けている限り、後になるほど楽しみが残っているのです。 これは神様のご配慮。 …

日々充実していくのは、「年の功」以外の何者でもありません。 十代、二十代では、とてもじゃないけれど、これだけの充実感は得られないように思います。 瞬発的な体力があるだけで、ほかには何もない。 「かわいそうだから、せめて『青春』という美しい名前…

努力の過程を楽しんでしまえば、結果は極端な話、どちらでもいいわけです。 「努力が先、結果は後からついてくる」というのは真実だと思いますが、もし努力のところで楽しんでしまえば、結果がついてこようが、ついて来まいが、あんまり関係ないわけです。 …

じゃあ成功とは何でしょう? その人の成功が社会の害悪になっているケースもあり、これは論外。 個人の成功が、世のためにも大いにプラスになっているのが真の成功。 いわば天国の方向を向いた成功。 地獄的な繁栄は成功とは言わないのです。 財産が出来ても…

人はみな成功を望みます。 ごくたまに成功するのが怖くて、もう少しで成功するというところで、わざと成功を潰(つぶ)す行為をする人もいます(そんなバカなと思うかもしれませんが、本当にいるのです)。 そういう例外を除くと、みんな成功を願っている。

努力は運命を凌駕(りょうが)します。 易や占いで将来を見てもらう暇があるなら、今の自分が努力しているかどうかをチェックした方が、よっぽど将来はよく見えます。 「汝の運命は汝の性格の中にあり」とは聖書の言葉らしいのですが、「わが運命は今の努力の…

何とか生き方を変えようと、一念発起して不動産鑑定士の資格でも取ろうかと考えたのですが、一瞬考えただけで、結局何もしませんでした。 当時の私より、今の私の方がよっぽどよく勉強もし、根気もあり、努力もします。 今もし、不動産鑑定士の資格に挑戦す…

年々面白くなる

「サラリーマンの時は不満だらけ、会社を経営したら不安だらけ」なのです。 私は28歳で今の会社を経営しだしたのですが、それまではサラリーマン。 実力もないのに、しかも努力もしていないのに、満たされない毎日に不満だらけでした。

カノンとの散歩(1時間)や、会社の掃除(2時間半)や、読書(2時間)や、ブログ書き(1時間)など、そうでなくても仕事以外のことで忙しいのに、これにまだ「睡眠をたっぷり」なんてことを言っていると、いったいいつ仕事をするのかと思います。 でもまだ…

睡眠時間を削ってまでやらなければいけない仕事なんて、そんなにないわけです。 少なくともやらなければいけない仕事と、やってはいけない仕事との判断ぐらいはキチンとしなければ、いくら時間があっても足りません。 人生は長期戦。 ましてや95歳までバリバ…

時間は命そのもの。 命を疎(おろそ)かにしてはいけないことは皆(みんな)が知っているのに、時間は平気で蔑(ないがし)ろにします。 時間が活きているか、死んでいるかの違いは、自分が納得できる使い方をしているか否かです。

私も相当の仕事人間ですが、それでも無駄な時間をずいぶんと使っているところがあります。 ましてや、そう仕事人間でもない人は、もったいない時間の使い方をいっぱいしているのではないでしょうか。 テレビなど時間の浪費の最たるものです。

アメリカのある大富豪が100キロを超える体重で、体にいろんな具合の悪いところがありました。 お金に糸目をつけないで、さまざまな治療をしましたが、効果は芳(かんば)しくありません。 ある医者のすすめで体重を75キロにしたところ、悪いところがすべて治っ…

私の場合、特に後での応(こた)えるが、夜の会合。 勉強会や親睦パーティーなどに、ややオーバーに言えば「行かなければ時代に遅れてしまう」という一種の強迫観念があります。 ノウハウの吸収や人脈作りには、どうしてもかかせないからです。 しかし疲労の方…

こんな簡単なことを忘れて、短い睡眠で生活しようとしているビジネスマンが大部分。睡眠が短い分、まとめて入院したり、早く死んだりすることが多いのではないでしょうか。 一日一日に、そうたくさんのことを詰め込んでいかなくてもいいのです。 そのための9…

ゆっくり睡眠を取っていたら、病気などになるでしょうか? まず風邪が引きにくくなる。 過労も防げる。 病気に対する抵抗力も強くなる。 ふつうに考えたって病気にはなりようがないわけです。