2005-07-16から1日間の記事一覧

で、わが社にとって「引き算の決断」とは? 今、それを問われていることだけは、よく分かっているのです。

こうしてみると、「引き算の決断」は創業者やオーナー経営者しか出来ないことなのですね。 サラリーマン社長は、足し算の決断は出来ても、引き算の決断は出来ない。 もうひとつ、過去の成功体験を捨て去ることができるかどうか。 そして新しい得意技(と思わ…

松井証券の松井道夫さんは「自分は今まで足し算の決断をしたものは全部失敗で、引き算の決断をしたものは全部成功した」と述べています。 松井社長にとって最大の引き算の計算、それは「営業マンによる営業をやめた」ことだそうです。 営業マンに変わるシス…

かつて国内の家電会社がこぞってコンピュータ産業に参入していった時、松下幸之助さんはコンピュータからの撤退を宣言しました。 今のパソコンではない、もっと昔の大型コンピュータの時代のお話です。 経営の神様独特のインスピレーションで、過当競争から…

セコムの飯田亮さんは、1970年人手による巡回警備を廃止し、機械警備に転換すると宣言しました。 もちろん社内は猛反対。 しかし飯田亮さんは「二兎を追うと、自分の集中力が分散する」と、会社のカジを大きく転換しました。 結果、産業史に名を残す経営者と…

「トレードオフ」もしくは「引き算の決断」というのがあります。 「何をするのか」だけでなく、「何をしないか」の意思決定と言い換えてもいいかもしれません。 宅急便の創始者である、クロネコヤマトの小倉昌男さんは、1976年に宅急便を始めると、わずか3年…

引き算のの決断

会社の将来を左右する決断、あるいは経営の根幹を決めてしまう決断というものがあります。 そう”しょっちゅう”あるものではありませんが、住友第2代総理事の伊庭貞剛の言葉を借りれば、「事業の責任者が命がけの意思決定をするのは、生涯に精々2度か3度」。 …