運の悪い国とは付き合わない

「運の悪い人とは付き合わない」というのは、この世の鉄則ですが、これは国にも当てはまると思うのです。
いま韓国は運気の悪い方向に向かっているのが、はたから見ているとよく分かります。
経済一つとってもそうですが、フェリー事故やマース感染など、本来起こらなくてもいいような事故や事件が次々と起こっています。

ちょっとニュアンスは違うのですが、かつて福沢諭吉は「脱亜論」を展開し、「悪友たちとは手を切ろう!」と主張したことがありました。
韓国や中国などとの関係改善を急ぎ、国と国とのお付き合いを深めていく必要は、今のところ全くないと思うのです。
もともと隣国で仲の良い関係のところの方が少ないわけで、仲が悪い方が「ふつう」なのです。

ましてや韓国も中国も反日の度合いを深めてきた国です。
手のひらを返したように「友好」を迫って来たとしても、そこには何らかの思惑があると見ていいのではないでしょうか(つまり日本に経済的な負担をかけようとする思惑)。

むろん個々の企業と企業のビジネス上の付き合いや、個人どうしの友情を深めていくのはいいことだと思いますが、国と国との関係は冷静に距離を置いておく方が、国益にかなっていると思うのです。
例えばアジア通貨危機の時も、日本の支援によって韓国はデフォルトを免れたのですが、結局感謝もなく、いつまでたっても「何かあれば反日」です。

中国のバブル経済崩壊も現在進行中であることは間違いがありません。
日本のバブル崩壊もその後の「失われた20年」を招き、日本は塗炭の苦しみを味わってきたのですが、中国のバブル崩壊の規模はその比ではないように思います。

中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)への参加を日本は見送りました。
「バスに乗り遅れるな」と非難する人もいましたが、このバスは乗らない方が賢明です。
ドイツ、イギリス、フランス、イタリアが参加表明、アメリカ、日本、カナダが不参加でG7の中でも対応が分かれました。

AIIBが中国の覇権を目指すものであるならば、逆にTPPの本質は「中国包囲網」。
単に貿易や産業の話ではないのです。
今後「世界の動きがどうなっていくのか」に目が離せません。